この連載にも多くの写真を提供していただいている航空写真家・チャーリィ古庄氏が、今年3月に「世界で最も多くの航空会社に搭乗した人」としてギネス記録に認定された。これまで何社くらいのエアラインに搭乗したのか? 航空写真を始めたきっかけは? ギネス記録に認定されるまでの流れは そして今後の目標は? ――以下、古庄さんとの一問一答で、飛行機での旅をこよなく愛する彼の“素顔”を紹介する。
秋本: おめでとう、チャーリィ。これまで156社のエアラインに搭乗したということでギネス世界記録に認定されたわけだけれど、そもそもなぜギネス記録を狙うことになったの?
古庄: 別に「ギネスに登録されたい」といった強い気持ちがあったわけではないんですけどね。自分のプロフィールとして、これまで「搭乗したエアラインが200社以上、訪れた空港が500以上」ということをメディアなどに伝えてきました。でもそれって、自分で言っているだけで、誰かに証明してもらったわけではありません。で、ギネスを調べてみたら、エアライン関係でもいろいろな記録があることが分かったんです。「機内で集めたゴミ袋の数が世界一」とか、くだらないものも含めて(笑)。
秋本: その中に「搭乗したエアラインの数」というのもあった。
古庄: そうなんです。「108社」というのがこれまでの記録でした。ニュージーランドの人で、おそらく飛行機マニアだと思うんですが。それを見て「あれ、オレのがぜんぜん上じゃん」と。それで、資料を揃えて申請してみようという気になったんです。
秋本: 実際には200社以上に乗っているんだよね。なのに、認定されたのは「156社」。申請を却下された部分というのは?
古庄: 申請するには、自分が飛行機に乗ったときの搭乗券をすべて事務局に送らなければなりません。その搭乗券にはちゃんと自分の名前が入っている必要があるんですが、航空会社によっては搭乗券に名前を印字していないところもけっこうある。それと、先週ヨーロッパで乗った小さい航空会社もそうでしたが、搭乗口で「はい、みなさん、乗りますよ」という声に従うだけで、そもそも搭乗券など発券していない航空会社も少なくない。そういう会社は、いくら乗ったところで証明できないんですよ。加えて、チャーター便もダメ、個人経営の航空会社ももちろんダメ。また大手でも、親会社から分かれてローカル路線などを運航しているグループ会社も、すべて「1社」として数えられます。
秋本: なるほど、それで実際には200社以上に乗っているのに、約50社が認定されなかったんだ。厳しいねえ。
古庄: まあ、ルールなので、仕方がないですね。
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