速報(参考記事)でもお伝えしたように、エアバスが開発を進める最新鋭旅客機「A350XWB」が11月19日に日本に初飛来した。多くの関係者らが待ちかまえるなか、羽田空港に舞い降りたのは、標準モデルでA350-900の飛行試験5号機だ。翌20日には、日本で初導入するJALの関係者や報道陣などを招待しての体験フライトを実施。私も搭乗する機会を得た。以下はそのレポートである。
→JALが56機導入:日本初飛来! エアバス「A350」のポイントは(参考記事)
「おお、広いね!」と、記者の一人から声が上がった。「天井もずいぶん高い感じがする」
羽田空港のJAL整備ハンガー前に駐機していたA350に、タラップを上って記者たちが続々と機内に入っていく。キャビンに足を踏み入れて私が最初に感じたのも、「XWB(エクストラ・ワイド・ボディ)」という機種名にあるとおりのゆったりした空間サイズだ。
JALはエアバスA350を、長距離国際線の現在の主力機材であるボーイング777の後継機と位置づけているが、客室幅は大型機のカテゴリーに入る777の5.86メートルに対してA350は5.61メートルとほぼ同等。今回の飛行試験5号機にはエアバス仕様のキャビンが設置され、エコノミークラスには2本の通路を挟んで横一列に3-3-3配列で9席が置かれていたが、両端席の肘掛けから肘掛けまでの幅は同クラスで最大。通路も広々としている。
頭上の手荷物棚も大型化した。キャスター付きのスーツケースが窓側の棚には5つ、中央の棚でもスーツケース3つと中型バッグ2つを縦にして収納できる。全クラスの乗客が大きめの手荷物を持ち込んでも、自席の近くに置けて便利だ。
もう一つ気づいたのは、キャビンの床面がフラットで出っ張りがまったくないこと。同乗していたエアバス関係者は「機内配線をすべてを床下に納める設計にしている」と話していた。
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