コラム
近ごろよく目にする「映画コメンテーター」の素朴な疑問:映画ウラ事情(2/2 ページ)
最近、LiLiCoや有村昆といった「映画コメンテーター」という肩書きをよく見かける。いったいどういう仕事で、どうやったらなれるのだろうか。映画業界の人間に聞いた。
では、そんな映画コメンテーターには、どうやったらなれる?
「これは資格でも何でもないため、結局は自称です。ただ、それが世の中に認められるかどうかが大事。また、映画コメンテーターではなく、映画評論家と名乗ってしまうと、それ相応の責任を背負ってしまうため、映画コメンテーター、映画パーソナリティといった肩書きで、責任を軽減されている節もあります」
だったら、誰でもなれるし、間口は広いということだろうか。
「そう思えそうですが、映画コメンテーターと名乗る方の多くが、映画系イベントのMC、ラジオやトークライブでの活躍から声をかけてもらったりと、何かしら映画には絡んでおり、コメンテーター1本でブレイクするのは相当難しい。とはいえ、おすぎさん以降、映画コメンテーターの席はぽっかりと空席になっているため、チャンスともいえますが……」
最後に、映画コメンテーターの露出が増えている点について、こう話してくれた。
「テレビやラジオだけでなく、Ustreamやニコニコ動画など、インターネット動画という活躍の場が増えたのに加え、また、評論家ほど堅苦しくなく、タレントほどギャラもかからないため起用しやすいというのが大きいでしょう」
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