ITmedia NEWS >

平成15年度の小型メインフレーム出荷金額が75%増加

» 2004年06月01日 12時36分 公開
[ITmedia]

 電子情報技術産業協会(JEITA)は5月31日、「わが国におけるメインフレームコンピュータ・ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する平成15年度出荷実績」を発表した。

小型メインフレームの出荷金額が75%増

 メインフレームコンピュータは、出荷金額では前年度比29%ダウンの2625億3900万円、出荷台数では5%ダウンの1,241台となった。このうち、メインフレーム全体では台数・金額共に下がっているが、4千万円未満の小型メインフレームコンピュータでは、出荷金額で75%増の113億2900万円、出荷台数で15%増の237台を記録した。

平成15年度 メインフレームコンピュータ出荷状況 (単位:台、百万円)

台数 前年同期比 金額 前年同期比
大型(2億5千万円以上) 217 61% 159,021 61%
中型(4千万円〜2億5千万円) 787 106% 92,189 88%
小型(4千万円未満) 237 115% 11,329 175%
国内合計 1,241 95% 262,539 71%

サービス関係で金額・台数共にプラス

 産業別のメインフレームコンピュータ導入実績では、サービス関係が出荷金額で4%増の900億9200万円、出荷台数も25%増の261台と金額・台数の両面でプラス成長、その他では、国家公務及び政府関係機関で出荷台数が59%成長の418台、販売業においては、出荷金額で5%成長の145億2400万円となった以外は全て前年比マイナスとなっている。

平成15年度 メインフレームコンピュータ産業別・出荷台数・金額(単位:台、百万円)

台数 前年同期比(%) 構成比(%) 金額 前年同期比(%) 構成比(%)
国家公務及び政府関係機関 418 159% 34% 56,026 54% 21%
地方公務 119 61% 10% 29,347 49% 11%
第一次産業 0 0% 0% 440 34% 0%
製造業 229 71% 18% 32,347 66% 12%
金融関係 83 68% 7% 34,914 68% 13%
販売業 113 80% 9% 14,524 105% 6%
サービス関係 261 125% 21% 90,092 104% 34%
病院・学校等 4 14% 0% 1,082 33% 1%
その他 14 100% 1% 3,767 157% 2%
合計 1,241 95% 100% 262,539 71% 100%

ミッドレンジコンピュータは出荷台数で前年をキープ

 ミッドレンジコンピュータの出荷金額は前年度比14%減の5313億円だが、出荷台数では1%増の186,453台と前年をキープ。金額別では、100万円〜300万円未満で出荷金額で7%増の786億1200万円、出荷台数が前年比45%増の25,888台となった。

平成15年度 ミッドレンジコンピュータ出荷状況(単位:台、百万円)

台数 前年度比 金額 前年度比
100万円未満 136,908 101% 126,194 96%
100万円〜300万円未満 25,888 145% 78,612 107%
300万円〜1000万円未満 16,446 66% 133,006 81%
1000万円〜4000万円未満 6,072 99% 110,960 87%
4000万円以上 1,139 102% 82,525 67%
合計 186,453 101% 531,297 86%

ワークステーションの出荷金額は前年比29%減

 ワークステーションの出荷金額は前年比29%減の494億4200万円、出荷台数では3%減の67,768台となったものの、100万円未満の出荷金額で4%増の226億900万円、出荷台数で5%増の55,302台と増加した。

平成15年度 ワークステーション出荷状況(単位:台、百万円)

台数 前年同期比 金額 前年同期比
100万円未満 55,302 105% 22,609 104%
100万円〜300万円未満 10,557 70% 19,603 57%
300万円以上 1,909 84% 7,230 54%
合計 67,768 97% 49,442 71%

 なお、JEITAの出荷自主統計に参加している会社は以下の通り。

  • 沖電気工業、カシオ計算機、セイコーエプソン、東芝、日本アイ・ビー・エム、サン・マイクロシステムズ、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、日本ユニシス、PFU、日立製作所、富士通、富士電機、三菱電機

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.