ITmedia NEWS >

企業のブロードバンドインターネット接続環境は7割に

» 2004年08月27日 22時54分 公開
[ITmedia]

 NTTレゾナントと三菱総合研究所は8月26日、「企業におけるインターネット回線利用実態」に関する調査結果を発表した。

 これによると、インターネット接続回線として、ADSLや光ファイバー、CATVなどのブロードバンド回線を利用している企業の割合は、全体の7割を占めており、企業でのブロードバンド化が浸透している。

 回線事業者別では、ASDL回線がNTT東西でほぼ6割に達し、光ファイバー回線もNTT東西で全体の約7割を占めるなど、両回線共にNTT東西が他の事業者を引き離している。

 現在利用中のアクセス回線を選択する際に重視したポイントは、「通信速度の速さ」、「通信料金の安さ」のほか、「通信品質の高さ」を挙げる企業が多い。また、アクセス回線事業者選定の際には、「通信事業者や代理店の担当者からの紹介」や「インターネット上の紹介記事」を参考にしている。

 現在利用中のアクセス回線について、「当面予定はないが変更したい」、「具体的に変更を予定している」と変更の意向を示す企業の割合が合計4割に達しており、その理由には「回線速度の高速化」が上位に挙げている。変更予定のアクセス回線に関しては、光ファイバー回線が7割と高い数値を示し、企業における光ファイバー回線導入による高速化への意向は高い。

 IP電話の利用意向は、「現在既に利用している」と「今後利用予定がある」を合わせると4割に達するが、その一方で「利用予定はない」とする企業も5割弱を占めた。利用する理由(利用予定含む)の上位は「通話料金が安価」で、コスト削減が大きな要素とみられる。「利用する予定がない」理由は、「固定電話で満足しているため」が44%で最多だったが、「通信回線としての信頼性に不安があるため」も3割以上を占めている。

 同調査は、インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を利用し、登録された「gooリサーチ・ビジネスモニター」の中から、勤務先の通信・ネットワークの利用状況を把握しているキーパーソンを対象に調査を実施したもの。有効回答者数は4618名。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.