ナレッジサインは4月12日、「ITベンダーの販促セミナーに関するホンネ調査」の結果を発表した。同調査は、首都圏にある大手企業の情報システム部門・Web企画部門などの管理職クラスを対象にアンケートを実施したもの。有効回答数は96人。
これによると、ITベンダー主催のセミナーに「よく参加する/ときどき参加する」と回答したのは全体の75%。
セミナー参加者を対象に、「これまで参加したセミナーの中で『おもしろかった』『役に立った』と思うものはどれぐらいあるか?」とたずねたところ、「ほとんど」が9%、「時折」が64%、「ほとんどない」が27%だった。
「セミナーがおもしろかった・役に立った」と判断する理由を複数回答方式でたずねると、7割以上の人が「顧客事例などがためになった」と「講演の内容がおもしろかった。ためになった」の2つを挙げ、ほかの理由を大きく引き離した。
一方で、「セミナーがおもしろくなかった・役に立たなかった」と判断する理由では、8割の人が「製品・ソリューションの説明が細かすぎて退屈だった」と「講演の内容がつまらなかった。プレゼンがへた」を挙げている。
自由意見でも、導入事例のプレゼンに対し「事例ではなく、単なる製品導入実績」「事例と言いながら結局製品スペックの説明」「導入した結果どうなったかをベンダーが知らない」といった指摘があった。
このため、同社は「セミナーに求められるのは製品の内容説明よりも、具体的な利用事例。導入で経営課題が解決したのかどうか、ストーリー性のある事例を聞きたがっている」と分析している。
参加者に目的をたずねたところ、37%の人が「講演のテーマや内容に興味があったから」と答え、それに続いて36%が「業界やトレンドの研究のため」とした。一方で、「その製品・ソリューションの購入を真剣に検討しているから」と答えたのは18%に過ぎなかった。
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