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パナソニック、首位に返り咲き――第2四半期端末出荷

» 2005年09月06日 20時17分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 IDC Japanは9月5日、2005年第2四半期の携帯電話出荷台数と、2005年後半の見通しについて発表した。

 2005年第2四半期の国内携帯電話出荷台数は、対前年同期比3.2%減の1065万台。FOMA 901iSシリーズが新しく投入されたものの、FOMA 700iシリーズが売れ行き不振だったことを理由に挙げている。

 ベンダー別シェアを見ると、第1四半期にメーカー別シェアで首位となっていたNECは3位に転落、パナソニックモバイルが首位を奪還した。ドコモ向け、ボーダフォン向け共に好調なシャープは、順位を1つ上げて2位。IDCではNEC不調の理由を「FOMA端末など3Gモデルの売れ行きが大きく伸び悩んだ」ためとしている。

 方式別に見ると、CDMA 1X、EV-DO、W-CDMAなど3G端末へのシフトが加速しており、国内携帯電話の3G端末出荷シェアは74.9%にまで達した。IDCでは、2005年第4四半期には90%前後に達するだろうと予測している。

2005年第2四半期国内携帯電話出荷ベンダー別シェア

 2005年後半の出荷台数推移について、「年末にかけて、さらなる新規3G端末の登場は市場にプラス影響を与える可能性があるが、ベンダーの製品差別化がユーザーに受け入れられず、不人気モデルのまま在庫問題に発展するマイナス要因も残されていることから、2005年の年間出荷数量の伸びは限定的になる可能性が強い」(IDC Japanコミュニケーショングループのシニアアナリスト木村融人氏)としている。

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