コラム
» 2004年02月02日 15時37分 UPDATE

両親にインターネットを使わせるとしたら――Part2 (1/2)

超初心者の年老いた両親にPCを使ってもらおうとすれば、サポート役は覚悟しなければならない。といっていちいち出向くのは大変。そこでWindows XPのリモートアシスタンス機能を使い、リモートサポート体制を構築してみたのだが……。

[小寺信良,ITmedia]

 ずいぶん前のコラムで、筆者の両親の世代に対するデジタルデバイドの話を書いた。今回はその続きである。

 八王子に住む妻の両親にパソコンをプレゼントし、インターネット接続も筆者が代行して申し込んだ。結局選択したのは、ACCAの“ADSL、1Mbps”のサービスである。工事自体は既に昨年の11月に終わっており、Webの閲覧なども問題なくできるようになった。

 さて、この間の正月に帰省した折、筆者は一つの仕掛けを設定しておいた。Windows XPに仕込まれている、リモートアシスタンスである。おそらく上級者になるほど使ったことがないと思われるが、これはPC画面を遠隔地の誰かに見せたり操作してもらったりして、問題を解決してもらうという機能だ。

「ムコ型サポセン体制」を構築

 筆者もこの機能の存在は知っていたものの、今まで必要がなかったのでまったく使ったことがなかった。設定方法をヘルプなどで調べてみたのだが、これもまたずいぶん簡単そうに書いてある割には、肝心なことがさっぱり分からない。それでもなんとか試行錯誤しながら、どうにか理解することができた。

 まずリモートアシスタンスを使うには、二つの方法がある。一つはメールで招待する方法、もう一つはWindows Messengerで招待する方法だ。メールで招待する方法では、助けて欲しい側が自分のPCへのアクセスキーをメール添付で送付し、助ける相手がそのキーを使って接続する。このキーを保存しておけば、毎回メールを出す必要がないので便利かと思われたのだが、問題があった。

 この方法では、ルータを超えられないのである。つまりローカルIPに変換されてしまったら、接続ができない。さらにメーラーは必ずOutlook Expressを使わなければならない。これではダメだ。

 そこでもう一つの方法、Windows Messengerを使う方法に方針を変更した。それにはまずお互いがWindows Messenger用のアドレスを取得する必要がある。次にお互いのアドレスを、お互いのMessrngerにメンバーとして登録する。そこまでは良かったのだが、思わぬつまづきがあった。

 実際には実家のPCには、Windows Messengerではなく、MSN Messrngerしか入っていない。筆者はWindows Messengerの後継がMSN Messrngerだとばかり思っていたので、同じようなもんだろうと細かいことを気にしていなかったのだが、リモートアシスタンスをテストしようとしたところ、「Windows Messengerをインストールしてください」という旨のメッセージが表示された。

 一方、筆者が持ち込んだノートPCには、Windows MessengerとMSN Messrngerの両方がインストールされている。理由はよくわからないが、どうも実家のPCにはWindows Messengerにしか入っていない「何か」が必要なようだ。このあたりになると世の中に情報らしい情報がほとんどなく、なんとも手探りな話で申し訳ない。Microsoftはもしかしてこれを使って欲しくないのか? と勘ぐりたくなるほど、ヘルプやWebのドキュメントが役に立たないのには閉口する。

 まあそんな紆余(うよ)曲折を経ながら、なんとか接続実験は成功した。

いよいよリモート開始

 それから約1カ月ほど、何事もなく平穏な日々が続いていたのだが、先週義母から電話があり、「何かを確認してください」というメッセージが表示されているのでどうしたらいいか、という。

 こういう質問が一番困るもので、その「何か」がわからなければ、こちらとしてもなんのことやらさっぱり分からない。メッセージを読んでみて下さいと聞いても、英語なので読めないという。

 さあこんな時こそリモートアシスタンスの出番である。こんなこともあろうかと、あらかじめ先方のデスクトップに、Windows Messengerのショートカットを作っておいたのだ。しかも英語は読めないだろうということで、わざわざカタカナにリネームするという念の入れようである。

 「ではおかあさん、デスクトップにあるウインドウズメッセンジャーと書かれたアイコンをダブルクリックしてください。」(さわやか)

 「はいはい。そのデスクトップってなに?」

 がちょーん。デ、デスクトップを電話で説明するのか。

 「ええーと、画面の一番下というか奥というか地べたというか、要するに一番広いところです。そこの左側にアイコンがいっぱい並んでると思いますが」

 「そこは別の画面があって見えないのよ」

 「……。では画面をとりあえず全部閉じちゃって下さい」

 そんなこんなでWindows Messengerを起動するまで3分。

 「何かね、なんとかに接続できませんって出てきたんだけど」

 「……おかあさん、もしかしてインターネットの線をまた抜いてませんか?」

 「あっ、そうだそうだ」

 契約したサービスは定額制なので、つなぎっぱなしでも関係ないのだが、LANケーブルをつないでいるとテレビの映りが悪くなるのだという。筆者はADSLを使った経験がないので何とも言えないが、そういう干渉もあるのだろうか。そのあたりの相関関係は、また出向いて調べてみる必要がある。

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