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SNSをもっと「リアル」に!

» 2007年11月22日 09時49分 公開
[Jim Rapoza,eWEEK]
eWEEK

 わたしは社交的な人間だ。覚えている限りでは、いつもたくさん友達がいた。大学のときには、いろいろな仕事や関心、趣味を追求する中で幾つもの友人グループに入っていたし、そうしたグループの人たちをつなぐ接着剤の役目をすることも多かった。ある意味では、わたしは初期の形態のソーシャルネットワークだったと言える。

 友人、同僚、取引相手、ちょっとした知り合いとの付き合い方について言えば、それぞれのグループと付き合うのに具体的な傾向やプロセスがある。わたしはそういうやり方で人と付き合うのが好きだ――おそらく、皆さんの好きな人付き合いのやり方とは多くの点で違っているだろうが。

 だが、これが今日インターネットにある巨大なソーシャルネットワーキングサイトで問題になっている。こうしたサイトはほとんどの場合「フリーサイズ」のツールで、それが自分の好む人付き合いのやり方と違っていたら、お気の毒様だ。

 ソーシャルネットワーキングブームが起きた当初は、この問題は大したことではなかった。FacebookやMySpaceの初期のユーザーにとっては、これらのサイトがいろいろな友人のタイプの違いを無視していても、そう大きな問題ではなかった。

 だが今は、Facebookのようなネットワークがビジネス目的で利用されることもかなり多くなり、そこで問題が起き始めた。こうしたネットワークを使っているわたしたちは、プライベートの友人と仕事で付き合いのある人を一緒くたにしなければならないという圧力を前にも増して感じている。多くの人にとって、これは理想的な状況とは言えない。正直なところ、わたしなら現実世界で友人と仕事関係の人を一緒に招待したりはしないだろう。仮想世界でもそれはやりたくない。

 この問題を解決する理想的な方法は、友人をフィルタリングしてグループ分けできるようにすることだ。例えば、プライベートの友人、同僚、取引相手、やり取りのある読者、知人といったように。

 だが今のところ、大手ソーシャルネットワーキングツールでこれを実現する簡単な方法はない。多くの人と同じように、わたしの最初の解決策は、作業ごとに違うネットワークを使うことだった。つまり、ほとんどの場合、取引相手はLinkedInなどのサービスで管理し、プライベートな友人はFacebookにとどめていた。

 だがFacebookにカスタムアプリケーションを構築・追加する機能が加わるとともにプロファイルが増え、多くの人がそうだが、Facebookでわたしを探す取引相手が増えてきた。

 それで今、わたしはFacebookで両方のタイプの友人を維持しようと苦労している。解決策の1つは、Facebook内に仕事用とプライベート用の2つのアカウントを作るというものだ。だが、実のところ、Facebookの利用規約違反になってしまうし、その上本当の解決策にはならない。

 このジレンマを解決する真の方法は、友人の分類ができるようにすることだ。Facebookはこれに取り組んでいると言われている。理想を言えば、自分で友人の種類に応じてグループを作って、それぞれの友人をグループに割り当てて、グループごとにアクセスやプロファイル設定を定義して、ビジターがわたしのページでできることや読めるコンテンツ、わたしのプロファイルに表示される写真まですべてコントロールできたらいいと思う。

 こんな設定ができれば、現実世界でやっているのと同じこと――職場とプライベートで見せる顔や外見を変える――をソーシャルネットワークでもできるようになるだろう。

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