コラムMSが逃した魚は本当に大きかったMicrosoftがYahoo!買収に執着するのは、かつてYouTubeを安く買収できるチャンスを逃したからかもしれない。2008年04月17日 14時17分 更新
米MicrosoftがYahoo!の買収を目指す本当の動機は恐らく「悔恨」なのではないだろうか。調査会社comScoreが発表した2月のオンライン動画視聴に関する調査データも、そうした見方を裏付ける内容となっている。 調査会社の米comScoreによると、米国のインターネットユーザーが2月にオンラインで視聴した動画の本数は100億本と、前年比で実に66%も増加しており、そのうちGoogleの動画が占める比率は35%と、そのほか上位10社を合わせたシェアの約2倍となっている。 comScoreがそのほかに指摘しているポイントは以下の通り。
Googleのサイトで視聴された動画のうち、YouTubeが占める比率は96%となっている。考えてみれば、そうした動画はすべてMicrosoftのサイトで提供されていたかもしれないのだ。
2006年にGoogleが16億ドルでYouTubeを買収する約6カ月前に、Microsoftはわずか50万ドルでYouTubeを買収するチャンスをふいにしているのだ。通常Microsoftは買収を検討する際には、「自社で開発するのと買収するのとではどちらが得策か」を検討するようにしている。YouTubeについては、Microsoftは買収よりも自社でMSN Soapboxを開発する方を選択した。今にして思えば、このときMicrosoftが下した判断は、単に間違っていたというよりも、ひどく愚かな判断だったと言わざるを得ない。 先週も説明したが、長期的な広告収益を上げるためには、ユニークビジター数やクリック数よりも、ユーザーがオンラインで費やす時間の方が重要だ。Googleはまさにそれを手に入れている。そして、それ以上のものも手に入れている。
広告の可能性を開拓するという点では、Googleはまだ初期の段階にいるが、実際、広告は大きな可能性を秘めている。そして、それはすべてMicrosoftのものになっていたかもしれないのだ。
Microsoftが逃した小さな魚は実に大きく成長した。だから同社は代わりにYahoo!を欲しがっているのだろう。前回の失敗の反動からだろうか? YouTubeでひどいへまをやらかしたしてしまったMicrosoftは何が何でも代わりのチャンスを確保したいようだ。もう二度とチャンスを逃すわけにはいかないということなのだろう。 関連記事
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