「PDA、使ってますか」を本紙連載陣に聞いてみたBiz.ID読者バトン番外編

さまざまなご意見が出た読者バトン「PDA、使ってますか?」。せっかくだからBiz.IDの連載陣にも聞いてみた。

» 2006年09月14日 18時28分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「やっぱりW-ZERO3でしょ」「いいや、Palmがいい」「その中でもCLIEだよね」「Zaurusを忘れては困る」――。編集部でも議論が白熱した読者バトン「PDA、使ってますか?」。せっかくの機会なので、Biz.IDの連載陣にも以下のバトンを投げてみた。

  1. PDAを現在使っていますか? 使っている方は機種も教えてください
  2. 過去に使ってましたか? 現在使ってない/使っている理由はなんですか?
  3. 上手な使い方を教えてください
  4. 歴代PDAで最高のマシンはどのマシンでしょうか?
  5. 今後どんなPDAがほしいですか? あなたの夢のPDAを教えてください

本誌連載執筆陣にも聞いてみた

田口氏の場合

 GTDの連載でおなじみの田口元氏は「ただ、だんだんウルトラモバイルPCのVAIO type U(5月17日の記事参照)に移行しつつあります」という。

  1. CLIE PEG-SJ33を使っています。

  2. PDAは主にスケジュール管理、メモ管理などに使っています。紙の手帳を使わない理由は検索性が低いことです。それからオンラインのスケジューラーやメモは、ネット接続環境がないと使えないので、さっとスケジュール確認できない点が不便だと思っています。

  3. あまり特殊な使い方はしていないですね……。ただVAIO type Uは現在使いこなし中でいろいろ便利ことができそうな予感がしています。フルWindowsですしね。

  4. それぞれにいいですね……。どのマシンも買ってすぐに人に自慢して歩くときが最高です。

  5. 機能よりも持って歩くのが楽しいことのほうが重要だと思います。携帯もそうですが。デザインやインターフェースが気持ちいいものがどんどん出てきてほしいです。

徳力氏の場合

 「昔はすごいPDA好きだったんですよね……」と遠い目をするのは、デジタルワークスタイルの視点を連載中の徳力基彦氏。本誌連載陣では唯一現在PDAを使用していなかった。

  1. 使っていません。

  2. 使っていました。Zaurus SL-C3000から使い始めていわゆる“カラーザウルス”も使っていました。少し間があってCLIE PEG-T600Cです。今、使ってないのは、ソニーがPDAから撤退して魅力ある端末がなくなってしまったのと、ある程度携帯電話で済むようになってしまったからです。

  3. 上手かどうか分かりませんが、予定と名刺データをPCと同期させていて出先でお客さんに連絡を取るとか、そういう基本的な用途に使っていました。

  4. CLIE PEG-T600Cですね。ジョグダイヤルで電車の中でも片手で大抵の操作ができるのが魅力でした。

  5. 秘書のように、自分の時間の使い方についてアドバイスをくれるPDAがほしいです。「締切りが近い作業があるからほかの仕事を後回しにした方がよい」と教えてくれるとか、飲み会の最中でも「もう帰らないと電車に間に合わないと教えてくれる」とか。

大橋氏の場合

 最後にご紹介するシゴトハック研究所の大橋悦夫氏は、PDAにまつわる思いを述べてくれた。

  1. W-ZERO3(WS004SH)を使っています。

  2. これまでに使ってきた機種(カッコ内は購入年)は、Zaurus PI-5000(1995年)−Zaurus カラーポケット(1999年)−Jornada 720(2001年)−W-ZERO3(2006年)

     Palmシリーズはどれを買えばいいのか迷っているうちにブームが過ぎてしまいました。基本的にノートPC(ThinkPadシリーズ)を常時携帯し、オフィスでもそのままメインマシンとして使っているため、PDAを使う機会は少ないです。今年になってW-ZERO3を使うようになったのは、メールチェックに便利そうだから、というのが一番の理由です。

     この2年ほどウィルコムのPHSをメインに使ってきたのですが、通話機能とメール機能を分けたいと思うようになり、通話機能はnico.、メール機能はW-ZERO3という使い分けのダブルホルダーになりました。

  3. 携帯電話はPDAのカテゴリには入らないのかも知れませんが、1999年に初めてiモード端末を入手してからは、自分のPCアドレス宛てに思いついたアイデアを送るという電子メモツールとして活用していました。

     それまでのPDAには通信機能がついておらず、何らかの手段でPCにデータを転送する必要があり、そこが面倒に感じて手放していたのだと思います。Jornada 720はシンクツールが優れていましたが、一度誤操作ですべてのデータを失ってからはトラウマになって少し距離を置いていました。

     W-ZERO3は主にメルマガや情報系のメールなど読み捨て専用のメーラーとして、ちょっとした空き時間があれば思いついたアイデアをメールでメモするツールとしても使っています。

     nico.は動作が軽快なのでちょっとしたメモはnico.から送ることが多いのですが、少し長めの、例えばブログの草稿を書くような場合はW-ZERO3を使うようにしています。

     当初は「仕事」や「予定表」も、PCのOutlookと連携して使おうと考えていたのですが、シンクが面倒なのと、予定管理は紙の手帳(超整理手帳)が自分にとっては一番しっくり来ているため、結果としてメール中心の使い方になっています。

     また、外出先でちょっとしたことをWebで調べたくなった時に、W-ZERO3があると重宝します(必須ではないですが……)。あまりヘビーに使い込んでいるわけではないため、「上手」とは言い難いのですが、PCと携帯(PHS)の間を埋めるツールとして活用している感じです。

  4. W-ZERO3ということになると思います。ただし、毎日アイデアをメモするツールとしてはnico.を使い倒しているので、使用頻度からいくとnico.かも知れません。

  5. 最近、映画「M:i:III」を観たのですが、あれほど高度な使い方はしないにしても、もう少し人の知的な作業を支援するようなエージェント的な、あるいは秘書的な役割を期待しています。例えば、

    ・PCで使用頻度の高いデータを分析し、自動的に取り込んで外出先で閲覧できる
    ・PC上で自分が最近チェックしたWebサイトのスナップショットを閲覧できる
    ・PC上で自分がよく連絡をする相手についての履歴情報を集約してくれる
    ・PC上で自分が書く文章を学習して、ゴーストライティング(草稿)をしてくれる
    ・特定の相手からの電話着信に対して適切な音声回答をしてくれる
    ・使用者以外がデータを見ようとするとデータを自己破壊する(煙も出る)

     一言で言えば、自分がPCに対して行ったことをベースにして、本人も忘れているようなことでも、必要に応じて適切なタイミングで教えてくれるようなツールです。一番良いのは脳に電極をつけて、考えていることをすべてPDAに伝えることですが、さすがにそれは気持ちが悪いので、当面はPC上での活動のみをウォッチしてもらうことで良いのかな、と思っています。

 以上、Biz.ID連載陣もPDAには一家言あるのがわかってもらえたと思う。読者の皆さんにも参考にしていただければ幸いだ。ちなみに編集部からは編集長が力作をアップしている。こちも目を通していただければと思う。

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