「手帳、使ってますか?」と問いかけたものの、実のところ筆者はここ数年手帳を買っていない。さかのぼれば大学生のころ、就職活動に使うために生協で購入した手帳が最後の1冊だ。
なぜ、手帳を買わなくなったのか――。おそらくメールを利用するようになったからだ。それまで必要なことは手帳か、頭の中にメモするしかなかった。2000年前後に携帯電話が爆発的に普及し、それに伴って携帯電話のメール機能も発達した。当初は文字数制限も厳しかったが、そのうち緩和され、今ではファイルを添付したメールの送信も可能になった。
手帳とペンを取り出しておもむろにメモを取るよりも、携帯電話を取り出して片手打ちでババッとメールを送るほうが手軽に感じた。さらに、携帯電話のPIM機能が充実してきたのも携帯電話偏重の追い風になった――と、そうこうしているうちにすっかり手帳を持たなくなってしまったのだ。
以上が個人的な「手帳を持たなくなった経緯」だが、その一方で「達人の仕事術」などの取材を続けている根強い手帳ファンがいるのもわかった。たとえば、ブログ「ガ島通信」の藤代裕之さんは「ほぼ日手帳」(6月27日の記事参照)、日経新聞の関口和一さんは「『超』整理手帳」(6月29日の記事参照)、データセクションの橋本大也さんは「アイデアマラソン手帳」(7月5日の記事参照)、といったようにそれぞれが愛用の手帳を肌身離さず使っている。
8月中旬から2007年版手帳の販売も本格化しつつある(8月21日の記事参照、9月4日の記事参照)。手帳を愛用するビジネスパーソンには悩ましい季節でもあるわけだ。ここはぜひ皆さんと一緒に手帳について考えてみたい。
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