「hug VAIO」「VAI生(ばいお)」「VAIO type DS」「Type We」――。16日、Webサイト「百式」の田口元氏が主宰する「アカデメディア」の「デジタルスタイル会議」で、集まった100人以上のブロガーが次世代VAIOを考えた。
会場ではブロガー6人が1組になってチームを結成。イベントに協力するソニーが、発表したばかりの新型「VAIO type U」を1チームに1台ずつ貸し出した。
田口氏の出したお題は次のようなものだ。「人は( )たときに小さな幸せを感じるという心理法則を応用し、Ultra Mobile PCにちょっとした( )を付与することにより、今まで不可能だった( )を実現した。そのPCの名前はずばり、( )。」高機能、高性能といったカタログスペックだけではなく、ユーザーを幸せにするカタログ外の要素が重要と考える。穴埋め方式でブロガーに次世代VAIO type Uのあり方をたずねた。
各チームからは多くの“コンセプトモデル”が寄せられた。中には、人はぷよぷよした肉球を触ったときに幸せを感じるため、VAIO type Uに肉球を備え付けることでぷよぷよ感を追求したという「肉球バイオ」や、耳かきされたときに幸せを感じるので耳かき機能を搭載した「VAIO mimi」、さらには変身願望をかなえるという、ワニ革ベルト付「VAIOライダー」などもあった。
こうしたコンセプトモデルから主宰者側が優秀賞の候補に選んだのは、冒頭に挙げた「hug VAIO」「VAI生(ばいお)」「VAIO type DS」「Type We」の4モデル。
hug VAIOは、筐体を持つ人肌の温もりをエネルギーに変換するセンサーを搭載したモデルだ。「人は自分が相手に欠かせない存在と思えたときに幸せを感じる」ことに着目したという。VAI生は「共に生きる」ことに着目し、PCに“命” を実装し、脈拍などを感じられるようにするという。語尾が上がる読み方が正しい。なお、VAI生は当初「VAI夫」として提出されていたが、発表段階で「『生』のほうが生々しい」ということで急遽名称の変更案が出された。
VAIO type DSは「画面が2つあるときに幸せを感じる」と、某携帯ゲーム機を彷彿とさせるコンセプトモデル。“DS”はもちろん(?)Dual Screenの略称だ。発表者によると、2画面目にあたる上部のディスプレイは回転し、例えば通勤中などに自分のブログを他人に見せることができるという。
「type We」も、どこかゲーム機を思わせるネーミングだが、コンセプトはいたってまじめ。これはVAIO type Uにメッセージを表示する液晶を追加するというもので、この液晶に自分の気持ちなどを表示させる。「女性の好みを表示させておけば、それを見た女性から声をかけられることもあるかもしれません」とは発表者のコメントだ。
なお、田口氏の考えるVAIOは“ツンデレ”を取り入れた。ブログを運営する田口氏らしく、ブログへのネガティブコメントに対してフォローコメントを自動入力する機能を搭載したのだ。その名も「べ、べつにあなたのBlogなんかよんでないんだから!」PCだ。
参加したブロガーが挙手で決めた優秀賞はhug VAIO。2位に選ばれたのはVAIO type DSだった。hug VAIOを考えたチームには主宰者から「VAIO TimePad」と色鉛筆がプレゼントされた。このVAIO TimePadは田口氏とソニーが共同開発したという時間管理用のノートだ。
ソニーの楡井謙一プロダクトプロデューサー(VAIO事業部門企画部4課)は、「寄せられた“コンセプトモデル”はできるだけ参考にしたい」と前向きなコメント。VAIOの次期モデルに搭載される新機能で人はどれだけ幸せになれるのか、今から楽しみに待ってみたい。
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