購入してから10年以上経った手元の穴あけパンチがキイキイきしむようになった。ファイリングのモチベーションをあげるためにもヴィヴィッドカラーの「デコレ・パンチ」を購入した。派手な外見だけでなく、細かい新機能も目を引いた。
ホッチキスを購入した話を書いた(2月13日の記事参照)。久しぶりの新製品は、ずいぶん進化していて驚いた。ピカピカの赤いホッチキスでごきげんになっていたら、手元の2穴パンチがキイキイ音を立てているではないか。
購入してから10年は経っただろうか、いやそれ以上かも。穴をあける紙にしみ出してしまうのは困るから油を差してよいものやら判断できない。最近、ファイリングに凝っていることもあり、そろそろ新しく購入することにした。カール事務機の「デコレ・パンチ」である。
このデコレ・パンチ、ラインアップに事務機系にありがちな落ち着いたカラーバリエーションがない。レッド、パープル、グリーン、ベージュと、本体カラーには目立つ色が中心である。青も黒もなくてパープルを入れるあたり、かなりの決断だったのではないだろうか。
2穴パンチとしての機能を見よう。通常のコピー用紙(紙厚:64グラム/平方メートル)だと10枚まで一度にパンチできる。センターを示す線のほか、よく使う紙の大きさに合わせたサイドゲージがついているため、紙の中央を折ってセンターを割り出さなくてもいい。ハンドルロック機能も付いていて、ハンドルを押し込んだままコンパクトに収納できる。ダスターカバーは着脱式ではなく半分で折れるタイプなので、パンチ屑を捨てる時に屑が飛び散りにくい。また、着脱式ではないのでカバーを紛失することもない。単に派手なだけではないことがよくわかる。
このパンチは、正面右側に銀色をしたコイン状のものがある。これはコンパクトにたたんでおくためのロック機構で、奥へスライドさせるとハンドル部分が開く。ハンドル部分を押した状態で手前にスライドさせるとコンパクトになる。最初はデザイン上のアクセントぐらいに思っていたが、便利な役割もあったのだ。
小学生で初めて2穴パンチを使ってから、これがたぶん3台目だと思う。それほど2穴パンチ丈夫で長持ちするし、故障という故障も考えにくい。新しい物をかうきっかけがなくてこれまで使ってきたが、やはり新しいパンチは切れ味が違う。キイキイという、きしんだ音ともお別れである。
ファイリングが苦手な方は、せめて自分の好きな文房具(今回の場合は2穴パンチ)でモチベーションをアップしよう。600円程度でやる気がでるなら費用対効果も高いだろう。自腹を切って購入する価値はある――といえそうだ。
製品 | 価格 | 発売元 |
---|---|---|
デコレ・パンチ | 630円 | カール事務機 |
横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している
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