IPビジネスフォン版Lモード? タッチパネルで文房具が購入可能に仕事耕具

ビジネスフォンのタッチパネルで文房具が購入可能に――。カウネットは、IPビジネス電話機を使ったECプラットフォームへの参画を発表した。FAXやPCに続く、利用手段になるのか。

» 2007年06月18日 22時12分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 ビジネスフォンのタッチパネルで文房具が購入可能に――。カウネットは6月18日、IPビジネスフォンを使ったECプラットフォームへの参画を発表した。

 カウネットが参画するのは、ビネガが提供するECプラットフォーム「desk shopping platform(デスクショッピングプラットフォーム)」を利用した法人向けサービス。ビネガの親会社である岩崎通信機が販売する専用のIPビジネスフォンを活用し、タッチパネルを押すだけでインターネットを通じて商品が購入できる仕組みだ。ただし、専用端末では発注のみ可能。決済はプラットフォームに参画するサプライヤーの用意した画面で行う必要がある。ビネガによれば「PCを使わずに注文できることが特徴」だという。

desk shopping platformでのカウネットの画面
専用端末

 6月時点でdesk shopping platform対応端末を導入しているのは全国で200事業所。ビネガではdesk shopping platformに参画するサプライヤーを募集しており、すでにAmazon.co.jpやアートコーポレーション、ヤマト運輸などが参画。今回、カウネットではこの募集に応じたという。カウネットでは「従来のFAXやPCに加え、新たな受注手段を持つことで顧客への利用機会を増やすとともに利便性を向上させる」としている。

 専用端末を通じてオンラインサービスを利用する方法は、NTT東西のLモードも同じ。ビネガでは、Lモードとの違いについて「サービス内容」と「ビジネスモデル」の2点を挙げる。

 ビネガの佐藤太一郎社長によれば、「メールのやり取りやインターネット全般の利用を想定し“PCの代わり”となる多機能を目指したLモードは使い勝手が悪かった」という。それに対してdesk shopping platformは「オフィスシーンのEC」に特化。タッチパネルによるインタフェース、24時間起動しているデスク上の電話といった特徴がPCに対しても優位性を持つという。

 さらに、Lモードは月額利用料も必要だったが、desk shopping platformではサービス自体は無料。「ユーザーは導入コストを意識することなく、サービスを利用できる環境を増やしていける」という。なお、NTT東西のLモードは2009年にサービスを停止する見込みだ。

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