インタビュー
» 2008年03月03日 21時00分 UPDATE

ひとりで作るネットサービス:平等に評価されるからこそ──誰もが挑戦できる「コピー2.0」・赤星琢哉さん (1/3)

広告やキャッチコピーが好きだという赤星琢哉さん。投票でコピーを競う「コピー裁判所」とそれが発展した「コピー2.0」、「コピー2.0」から生まれた恋愛を俳句で表現する「恋愛575」、さらにライフハックを提案する「今日すべきこと!」など、次々とサイトを立ち上げている。これらのサイトを運営する必要性から、プログラミングを覚えたという赤星さんを突き動かすものとは──?

[田口元,ITmedia]

 ひとりで作るネットサービス第23回は、みんなでコトバのセンスを磨くことができる「コピー2.0」、恋愛のあれこれを五・七・五の俳句にして遊べる「恋愛575」、“世界初のライフハック検索エンジン”と銘打たれた「今日すべきこと!」などを運営している赤星琢哉さん(あかほし・たくや、25歳)にお話を伺った。キャッチコピーや広告に興味があった赤星さんが、次々とサービスを立ち上げるに至った経緯はどういったものだろうか。

キャッチコピーの醍醐味を知り、立ち上げた「コピー裁判所」

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 「インターネットは誰に対しても平等、という空気があると思っています。どこそこの会社の人だから、といった肩書がなくてもいいものを出したらそのまま評価してくれますから。そこが好きです」。赤星さんはネットサービスを作り続ける理由をそう打ち明ける。

 赤星さんは仙台市出身の25歳。大学時代に出会ったある広告が赤星さんの人生を変えた。「確か「『呼び名を変えれば、日本も変わる(かも)。』という宝島の広告でした。例えば『消費する』を『景気貢献する』と呼び変えてみたり、『ひきこもり』を『天才予備軍』と言ってみたり。1つのことを別の視点から表現するだけで、とらえ方がすごく変わるってところがおもしろいな、と思いました」。もっとコピーのことを知りたい、自分でも勉強してみたい──。だが、仙台にはコピーの学校はなかった。思いを募らせた赤星さんは大学を1年休学、東京のコピーライターの学校に通うことにした。

 東京での1年はあっという間だった。広告業界にも知り合いができた。やっぱりコピーはおもしろい、もっとやってみたいな──。そう思った赤星さんは、「コピー裁判所」というサイトを立ち上げることにした。コピーはテキストなのでインターネットでも簡単にできると思ったからである。「Web0.2」はあるお題に対してみんながアイデアを投稿していく、いわゆる大喜利である。

mt_akahoshi2.jpg 最初に立ち上げた「コピー裁判所」

 だが、本格的なサイトを立ち上げるのは初めて。ホームページビルダーを使ってなんとかサイトを組み上げ、みんなの投稿を募ることにした。コピーのお題には期限を設け、投稿期間が過ぎたらみんなからの投票で優秀なコピーを決めるという、シンプルな仕組みだった。月2回ほど実施し、だんだんと常連ユーザーも増えていった。

 ただ、投稿や投票のシステムは自動化とはほど遠いものだった。基本的にメールで投稿、投票してもらう仕組みだったからだ。ユーザーが多くなってくるにつれ、集計作業がきつくなってきた。そのころには1つのお題につき500件程度の投稿が集まるようになっていた。手作業ではさすがに限界が来ていた。「当時は肩こりがひどかったですね。やっぱり無理があったと思います」。当時の思い出を赤星さんはそう振り返る。

 もっと自動で集計できるようにしなくては身体が持たない……。赤星さんがプログラミングを始めざるを得なかった理由である。選んだ言語はPHP、データベースはMySQLだった。当時Webサイト作りの一部にXOOPS、OpenPNEを使いはじめており、PHPとMySQLにはなじみがあったからだ。本を買ってきてネットで調べながらなんとか投稿・投票システムを作り上げた。「それほど難しくはなかったですね。検索すれば使えるコードがすぐに見つかりましたから。あとはやっぱりはてなの人力検索。すごくお世話になりました」

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