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» 2008年05月20日 15時00分 UPDATE

アイデア創発の素振り:“未来の出来事”から発想する (1/3)

もし未来のことが分かるなら、先回りした事業を構想しやすい。しかし未来の出来事を知るには、どうすればいい?

[石井力重,ITmedia]

 もし未来のことが分かるなら、先回りした事業を構想できるはずだ。しかし未来の出来事を知るには、どうすればいいのだろうか――。今回からは、良質のインプットで、事業アイデアを出す具体的な方法を紹介する。

サイト名 人数 道具 長所
未来年表(博報堂生活総合研究所) 個人 PC、ネット環境 説得あるアイデアを発想できる

 優れたビジネスパーソンは、構想を話す場面で、よく市場予測や社会動向データをベースにして納得しやすいビジネスアイデアを出してくる。

 「予測では、2011年、アジアの○○の生産量が1.5倍になります。当市場に一気に外国製品が流入します。そこで我々は、逆にそれを利用した2坪ショップの展開を行います。そのためのポイントは3つです。お手元の資料をご覧ください……」というように。

 よし、じゃあ未来を予測したデータを探して、それをベースに新企画を発想してみるか。早速ググってみる……。う〜ん、イマイチいい資料に見付けられないぞ。そんな都合よく、自分の事業に影響を与える予測資料なんてあるのかなー。

 実は、国や研究機関などが発表した長期プランや予測データ、新聞社の発表した予測資料など、公表されている未来予測系のデータを効率的に発見できる方法がある。「未来年表」というWebサイトだ。官公庁の発表などの情報が整理されているので使い勝手もいい。このサイトを20分も見ていけば、これから数年の間に自分が関係する市場に起こることのキーワードを、頭にどんどんインプットできるだろう。

未来年表でアイデア出し

st_mi01.jpg

 「未来年表」にアクセスすると、まず西暦2009年から2100年までの文字。今回は5年後「2013年」の文字をクリックすると338ミライと表示(原稿執筆時。ミライは予測資料数で、5月20日現在で360ミライ。毎月10日に更新されている)し、その下に分野ごとに“未来リスト”を表示する。このリストが、この年に起こると予測されていることだ。「経済」「社会」「技術」など12の分野に分かれている。

 お題を頭に入れたら、リスト(予測内容が1行の見出しになっている)を、ざっと上から眺めていこう。予測は300以上もあるから、関係ない情報も当然ながら多い。TRIZSCAMPERといったリスト形式のアイデア出しと同じく、パッと駆け抜けるように見ていく。関係ある/関係ないを素早くチェックするのだ。

 お題に関係しそうなことがあったら、そこから考えられることをメモする。そして進む。このサイトの情報構造上、印刷して使うことはお勧めしない。情報は毎月新しくなるし、クリックで表示される予測資料の出典名が重要なことも多い。

 このサイトでは分野を限定して、例えば「経済」だけを見ることもできる。しかし、お題に関係する情報が意外と「交通」にあったりもする。変化にビジネスチャンスを見つけるには、他の分野の動向が結構役に立つものだ。

3行でまとめ

  1. アイデア出しのお題を頭に入れる
  2. 未来年表の3年先の数字を押し、リストを表示する
  3. リストを見ながら1〜3個程度、関係するものを見つけて発想する
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