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» 2008年07月10日 08時30分 UPDATE

ISOT 2008:防災ヘルメットなのにぺしゃんこ おにぎり型「タタメット」って知ってる?

防災ヘルメットはオフィスに備えておきたいが場所を取る。かといってたためる布製帽子は肝心の防災面が不安……。そんな一長一短を解決しそうなのが、三角おにぎりの形が落下物を滑らせるという「タタメット」。普段はたたんでファイルできる。

[豊島美幸,ITmedia]

 いつ地震が起きるか分からない中、防災ヘルメットはオフィスの机回りなどに備えておきたいもの。でも固くて丈夫そうな半円形のヘルメットはかさばる。かといって折りたためる布製帽子ではヤワすぎる……。

 機能性と収納性という、ヘルメットでは両立しがたかった両者を満たしそうなのが、変わった形をした折りたたみ式ヘルメット「タタメット」だ。

薄くて軽いのに高い防災力、可能にしたのは三角おにぎりの形

mt_tatamet1.jpgmt_tatametnaname.jpg

mt_tatamettop.jpgmt_tatametonigiri.jpg たたんた状態のタタメットと使用時のタタメット。使用時の形を横からみると、平べったい三角おにぎりに見える

 変わった形とは、前後2カ所のツバ部分が両方とも傾斜状になっているところだ。横から見ると、ちょうど巨大な三角おにぎり型。半円形で厚みのある典型的な黄色いヘルメットと同じ「ヘルメット」とは思えない斬新なデザインだ。

 折りたたみ時の厚さは35ミリで、重さは335グラム。薄くて軽いポリプロピレン樹脂製のヘルメットではあるが、三角おにぎりの“斜面”が防災力を高めている。

 まずおにぎりの急斜面が落下物を滑らせることで衝撃を逃がす。また、前方だけでなく後方も斜面にすることで、落下物の直撃から後頭部だけでなく首まで保護する。これは、かがむ体勢になることが多いという震災時に考慮したもの。さらに、滑り台状のツバ部分を左右のゆるやかなアーチ状にすることで、平面状より強度を増した。厚生労働省が実施する「飛来・落下物用」検定にも合格している。

ぺしゃんこに折りたたんでファイリング

mt_tatametfile.jpg ファイルの中にすっぽり収まったタタメット。ファイルごと棚や引き出しに収納できる

 使用時のサイズは235×315×175ミリ(幅×奥行き×高さ)。折りたたむと345×210×35ミリになり、ぺしゃんこになるのがタタメットの強みだ。

 厚さ35ミリだから、B4紙の書類同様ファイリングしておくこともできる。折りたためない従来のヘルメットに比べ、これなら狭いオフィス空間などでもかさばらずに備えておけるだろう。

頭のサイズに合わせて調節可能、ツバ部分にロゴ入れもできる

mt_tatamettumami.jpgmt_tatametlogo.jpg 内側前方に、頭囲に合わせてサイズ調整できるツマミ付き(左)。前のツバ部分にロゴ入れも可能(右)

 また内側前方に、頭囲に合わせてサイズ調節できるツマミが付いている。調節できるサイズは53〜62センチ。52センチ以下のサイズは現在開発中だという。また、前方のツバ部分に、ロゴを入れることもできる。

 反射シール付きとシールなしの2タイプある。シール付きの価格は5250円、シールなしは4515円。ベースカラーは白のみだが、帯の色は赤に近いオレンジとブラックの2色を用意。オンラインショップ「タタメットダイレクト」で購入できる。

震災被災後、3年がかりで開発

mt_tatametdesign.jpg

 タタメットは2007年のグッドデザイン賞を受賞した。デザインに無駄がない。それでいて防災力も兼ね備える。

 機能美とデザイン美が融合したこのヘルメットを開発したイエローは、実はデザイン会社だ。同社の森田法勝社長は2005年3月、福岡で震災に遭った。そのとき家族全員分、かさばらずに備えておける防災ヘルメットの必要性を強く感じ、3年がかりで開発したという。

 誰もがいつ大地震に見舞われるか分からない。持てるデザイン力を防災ヘルメット作りに生かしたい――そんな思いから生まれたタタメット。これを備えておけば、いざというとき、あなたや周囲の命を救うかもしれない。

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