現在はシステムエンジニアをしていますが、新しい技術についていけません。部下とのレビューでも、質問されたときに答えられないケースがあります。自分が主任としてやっていけるか自信がありません。
就職氷河期世代、ロストジェネレーション、貧乏くじ世代――何かと同情されることの多い30代前後ビジネスパーソン。
ようやく上司の立場になってきたが、部下のほうがスキルが上だったと自信を喪失するケースもあるかもしれない。どのように接したらいいのだろういか。今回も京セラコミュニケーションシステムの早田麻子(はやた・あさこ)事業部長が答えてくれた。
昨年主任になり、初めて部下を持つことになりました。現在はシステムエンジニアをしていますが、若い世代がどんどん新しい技術を勉強していて、自分はついていけません。
部下(26歳、男性)から確認作業をお願いされても、間違いを指摘できずにいます。質問されても答えられない時もあり、部下からもバカにされるのではと不安を感じています。
これからますます新しい技術か開発されて、若い世代が成長していくのに対し、自分が主任としてやっていけるか自信がありません。自分自身の立場が分からなくなってきました。今後レビューを頼まれたときどんなアドバイスをしてあげれば良いのでしょうか。
マネジメント業務や会議などに追われると新しい技術を身に付けられなくなるのは当然。でも、「そういうものだ」とも思います。「若いメンバーに新しい技術を学ぶ時間を与える」ぐらいの気持ちを持ってほしいですね。
そもそも、部下たちの望みは自分自身の技術的なスキルを向上させること。これは会社の狙いにも合致するはず。「技術的なことはよく分からないから、社内調整やコスト管理は僕がやる。その代わり、若い君たちが学びなさい。そして僕に教えてくれないか」というように、どーんと構えていればいいんです。
例えばレビューのとき。技術的なことは分からないかもしれないが、経験はあるはず。自分の経験から「こういう場合はどうなるの?」と言ってあげたり、 「今はそうなるんだ〜」と知らないことも学べばいい。
スキルを同等にするのは難しいし、技術的な間違いを指摘するのはキツい。それだったら目線を変えて。彼らのスキルを伸ばし、それを自分自身の力に変えていけばいいのではないでしょうか。
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)東日本ICT営業本部東日本ビジネスイノベーション営業部事業部長。京都市出身。1994年、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。同年、山一證券入社。1996年、KCCS入社。1997年、情報通信営業部東京営業所に赴任。2001年、首都圏営業1課責任者。2002年、首都圏営業1部副責任者。2003年、ネットワークシステム営業部 ソリューション営業部副責任者 兼 ソリューション営業課責任者に就任。2006年 IPサービス事業本部 IP サービス東日本営業部 副事業部長に就任。2007年、東日本ICT 営業本部 東日本ビジネスイノベーション営業部 事業部長に就任現在に至る。1女児の母。
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