安眠のため――今宵も図鑑をぱらぱらBiz.ID Weekly Top10

寝る前に読む本は、面白すぎると眠れなくなるけれど、つまらない本をわざわざ読むという気にもなれない。筆者の最近の“寝本”は……。

» 2008年08月20日 13時55分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 お盆休みの先週、Biz.IDで最も注目を集めたのは「iPhoneのカメラで撮影した「ぐにょーん写真」を見せびらかす」。レンズを使ったマクロ撮影や、撮った写真の共有方法など、iPhoneのカメラ機能をもっと楽しむための方法を紹介した。

 第2位には、「ノートPCスタンドを身近なツールで代用する」がランクイン。専用のノートPCスタンドを購入するのもいいが、100円ショップで買える“アレ”を使えば、コストをかけずに机の上のスペースを有効活用できるだろう。

 個人的にうなずいてしまったのは、第4位の「週末に後ろ髪引かれ――最も眠れないのは『日曜の夜』」。調査によると、眠れない時に行う対策の第1位は読書で、次いでネット、飲酒という回答が多かったという。筆者の場合も似たようなもので、「だらだらとビールを飲みつつネットを巡回し、飽きたらベッドに寝転がって読書」という不健全な生活を、なにか健全とも思える律儀さで日々続けている。

 寝る前に本を読む習慣のある人ならば分かっていただけると思うが、ここで重要になってくるのが寝酒ならぬ寝本のチョイスだ。面白すぎるとついつい読み進めてしまって睡眠時間を削るはめになるし、かといってつまらない本をわざわざ読むのもバカらしい。「なんかいい本知らない? まあまあ面白くてー、あ、でも面白すぎたらダメでー」などというバカ丸出しの質問を友人に浴びせては、複雑な笑顔を返されることもしばしばだ。あの顔を見るといつも、「広辞苑の【困惑】の項には、この顔の写真を載せてあげればといいよ」と思う。

 作家の椎名誠氏も、著書の中で同じような悩みについて書いていた。さまざまな寝本を試した椎名氏は、最終的には、原子や分子など極小の世界を図解した本や、古代生物や天体、宇宙について解説した図鑑などを選ぶことが増えたという。果てしなく大きな事象や人智の及ばない世界に思いを巡らせていると、「あーもー自分なんかがいろいろ悩んだってどうにもなんないし宇宙は膨張していくしメシはうまいし、とりあえず寝よ」ということになるわけだ。

 というわけで筆者も椎名氏のマネをして、ここのところ寝る前に図鑑ばかり読んでいる。最近のお気に入りはこれこのあたり。自分でもよく分からないが、なぜだか骨に目覚めてしまったようだ。なんにも考えずに寝転がってぱらぱらとやっていると、いつの間にかおだやかな(?)気分になっており、気持ちよく眠りにつける。仕事に疲れているあなた、日々ストレスを感じているあなたに、寝る前の図鑑ぱらぱら、オススメです。

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