心得を意識に擦り込む仕組み【チュートリアル編】シゴトハッカーズ(2/2 ページ)

» 2008年09月19日 14時35分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]
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はてなダイアリーで4行日記をつける

 4行日記とは、事実(あったこと、やったこと)、気づき(事実に対して気づいたこと)、教訓(気づきを受けて今後どうすべきかの方針)、宣言(教訓を守って行動している自分をイメージする一言)という4つのパートからなる日記の書き方です(『一日5分奇跡を起こす4行日記』が詳しい)。

 筆者は「はてなダイアリー」(ほかの人が見られないプライベートモード)を使って、4行日記を2年以上続けています。この中で、「教訓」のパートは日々の仕事や生活の中から自分が見つけ出した心得の素となるものですから、毎週「教訓」を中心に振り返ることで、文字通り教訓を生かすことができます。

 はてなダイアリーは記事をメールで投稿することができる。4行日記のパートごとにカテゴリー([ ]で囲む)を割り当てて書く。


 投稿結果は、パートごとに表示される。


 例えば、「教訓」だけを振り返りたい場合は、「教訓」カテゴリーをクリックすると、「教訓」だけを抜き出して読み返すことができる。


単語カードを使う

 いつでもどこでも振り返るユビキタス性を求めるなら、紙を使うのも1つの方法です。紙のノートでもよいのですが、定期的に入れ替えながら使いたい、あるいはランダムに振り返りたい、という場合に「このへんに書いてあったはず」という記憶がかえって邪魔になることがあります。

 そこで、受験生のような単語カードを使います。新たに気をつけるべき心得をカード化して追加する一方で、十分に意識できるようになったり、優先度が低くなった心得があれば、適宜リングから外していくことで、常にフレッシュな心得を持ち歩くことができます。


 オモテ面に心得を書く。


 ウラ面は、その心得に込めた思いや補足説明。


 フランクリンの十三徳の1つ。


 ウラ面に、自分なりの解釈を加える。


 いろいろとご紹介しましたが、大事なことは継続すること。無理なく続けられる方法で取り組んでみてください。


筆者:大橋悦夫

大橋
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1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタルハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』、近著に『成功ハックス』がある。

筆者:佐々木正悟

佐々木
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心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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