成果に直結する、学びを決めるためのビジネスプロセス3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(3/3 ページ)

» 2008年12月22日 18時00分 公開
[水野浩志,ITmedia]
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 では、なるべくロスタイムを無くし、速やかに真のボトルネックにたどり着けるようにするためには、どうしたらいいでしょうか。答えは、

ボトルネック解消時の基準値を設定する

 ということ。この基準値をクリアできなければ、ボトルネックが解消されていない、ということですし、自分が決めたボトルネックの部分を強化して、それでも決めた基準値を超えられなければ、本当の問題はほかにある、と判断して、それ以前のプロセスを検証し、本当のボトルネックを見つけ出していく、ということをやっていくわけです。

 なお、この基準値を設定する場合、2つのポイントがあります。

 1つは、

  • 基準値は具体的であること

 です。時間・数量といった、数字で表せるようなものを設定するか、または第一回の記事「感情目標を設定する」でも書いたような、具体的な相手の行動や言動を設定しましょう。このような「第三者でも判断できる具体的な基準」を決めておくことで、そのボトルネックが解消されたかどうかが明確に分かります。

 もう1つのポイントは、

  • 基準値は、少し努力すればクリアできる程度にし、少しずつ上げていく

 です。先ほども言いましたが、ここで決めたボトルネックは、あくまでも仮決めであり、本当のボトルネックではない可能性もあるのです。そのボトルネックを解消していくにあたって非常に高い基準値を設定してしまうと、その基準値をクリアするために多大な労力と時間がかかってしまいます。それだけのコストをかけて、結果としてその部分が本当のボトルネックでなかったら、目も当てられません。

 それよりも、クリアする基準値は低めに設定し、クリアできたら徐々にその基準値を上げていく、ということをやっていくべきです。そうすれば、これくらいの基準がクリアできない、ということはボトルネックはほかにある、という判断も早めにできるようになりますから、効率的にボトルネックを見つけ出し、それが解消できるようになります。

 ビジネスの成果とは、いくつものプロセスが積み上げられた結果として生まれてくるものです。ぜひ、自分自身のプロセスを洗い直し、ボトルネックを見つけ出して効果的に成果を生み出していってくださいね。

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著者紹介 水野浩志(みずの・ひろし)

 マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。


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