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» 2009年12月07日 17時00分 UPDATE

世の中「四角形と矢印」でできている:頭の整理術――カタチで見る「図解通訳」 (1/2)

わたしたちは情報をインプットして、理解し、記憶するときには必ず「絵」にしています。本連載では入ってきた情報を整理・分析し、他人に分かりやすく伝える技術「図解通訳」を紹介。今回は、「カタチ」に着目し、図解通訳のまとめをします。

[永田豊志,Business Media 誠]

 前回まで、9回に渡って、図解通訳のメリット、基本パターン、そのバリエーション、フレームワークの組み合わせ方、実践練習などを行ってきました。

 今回は、この集中連載の区切りとして、「カタチ」に着目し、図解通訳のまとめをしたいと思います。


※本連載は『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)から抜粋しています。

形で見れば、図式やフレームワークもパターン化できる

 例えば、分析や提案にどのようなチャートやフレームワークが最適なのか、迷うことも多いでしょう。図解というのは、目的やテーマによって実に多種多様なものが存在します。一見すると、量が多すぎて収拾できない印象がありますが、見た目のカタチで分類すると、便利です。ビジネスで利用する「カタチ」は、おおむね次の6つにパターン化されているようです(図1)。


  1. 要素を「レベル別に分類」し、「階層状」に示すツリー型
  2. 要素を「異なる2軸の組み合わせで示す」マトリックス型
  3. 要素の「時間的な流れ」を示すフロー型
  4. 要素の「相互依存関係」を示すサテライト型
  5. 要素の「循環的な流れ」を示すサイクル型
  6. 要素の「数量の変化」を示すグラフ型

 例えば、代表的なフレームワークのカタチである2×2のマトリックス型では、要素を2つの変数で分解することを目的にしています。分解することで、各要素の中にさらにどのような要素が含まれているかを明確にできます。また、フロー型のフレームワークでは、全体の流れと各プロセスの関係を示すことによって、仕事の流れなどを分かりやすく可視化することができます。ポイントはこうしたカタチの特徴に着目して、用途に応じて適切なフレームワークをチョイスできるようにすることです。

photo 図1

フレームワークも四角形と矢印の組み合わせ

 実際の使い方としては、「新しいプロジェクトの改善方法とアクションプラン」というテーマなら、PDCAのサイクル型の図を頭に思い浮かべながらメモをとっていくという具合です。適切なフレームワークを選んで図解通訳すれば、ヌケやモレがすぐに判明しますから、効率のよい議論ができます。

 さまざまな形があるフレームワークですが、どれもがもとを正せば、基本パターンである四角形と矢印の発展形であることが分かります。例えばフロー型は基本パターンに「時系列」という概念を持ち込んで、並べたものです。また、サイクル型は、さらにフロー型が何度も循環するように変化したものです。

 基本パターンさえ押さえていれば、いくらでも応用が利くというのはそうした理由からです(図2)。

photo 図2 フロー図もサイクル図も、元は基本パターンの組み合わせ。そのため、基本パターンさえおさえておけば、後は目的に合わせて変化させるだけでよいのです

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