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» 2011年02月03日 23時30分 UPDATE

iPadが「これなら使える」――「7notes」に自信、MetaMoji浮川社長

iPadが「これなら使えるね」と確信したMetaMoji浮川社長。同社が2月3日に発売したiPad用デジタルノートアプリ「7notes(セブンノーツ)」である。

[鷹木創,Business Media 誠]
st_7n01.jpg 7notes

 「(iPadは)すごいなあと思いながら、ここが足りない、あそこが何とかなればと議論していた」と話すのはMetaMojiの浮川和宣社長。そんな社長が「これなら使えるね」と確信したのが、同社が2月3日に発売したiPad用デジタルノートアプリ「7notes(セブンノーツ)」だ。同日、都内で記者会見を行った。

iPadをもっと直感的に! 漢字の補完変換もする手書きノートアプリ「7notes」

認識精度が100%でなくても大丈夫

st_7n06.jpg 浮川和宣社長

 7notesでは、MetaMojiが開発した手書き入力方式「mazec(マゼック)」を採用。手書き文字をそのまま入力できる「書き流し入力」では、書いた文字をそのままテキストのフォントのように扱える。実際はテキストデータではなく画像データだが、手書き文字も文字単位で認識するため、1文字1文字の拡大縮小が可能で、色を付けたり、飾り文字ができる。字が書きやすいように、入力エリアにはベースラインも用意した。「g」や「j」と言ったアルファベットはベースラインを突き抜けるが、この場合はベースラインを上げられる。

 スタイラスのようなペン状のものでも書きやすいように入力エリアを上下に調整可能。「ペンは狭い領域の方がいい。逆に指で書く場合は広くできるようになっている」(共通アプリケーション開発部の植松直也部長)。手書きやスタイラス以外では、Bluetoothキーボードも利用できる。


st_7n02.jpgst_7n03.jpg 手書き文字を選択し、色を付けたり、サイズを大きくすることが可能だ。手書きの図形にも適用できる

st_7n04.jpgst_7n05.jpg 入力エリアの拡大縮小も可能。忘れた漢字も思い出せる

st_7n07.jpg 浮川初子専務

 モード切替なしで、漢字/かな/英字といった文字種に応じた変換候補を出せる「交ぜ書き漢字変換入力」も特徴だ。こちらは手書き文字ではなくなるが、変換候補はインクリメンタルに表示。すらすらと打ち込める感覚で、「急ぎのメモ的な利用に向いている。今まではメモであったのもだが、これからは議事録などもそのまま送れるはずだ」(浮川社長)。

 浮川初子専務は「(7notesが)発売できるかどうかは、手書きのストロークが滑らかに出力できるかどうか。コンピュータにとっては、かなり重たい仕事をさせている」とコメント。浮川社長も「(開発中はひらがなの)『お』がちゃんと丸くならなかったりした。曲線を補完するにも漢字とひらがなは別で、両立が難しい。そうした処理の上にかな漢字変換を動かしても軽快に動くようにした」と自信だ。

 また、画数が多い漢字や思い出せない漢字をひらがな書きすることで漢字に変換できる。例えば「会議」と入力した場合、「会議」「かいぎ」「会ぎ」「かい議」のどの入力であっても「会議」と変換するわけだ。もちろん、100%の認識は難しい。だが、入力した文字を前後関係で判断して認識精度を向上している。「2011/」だと「11/」を「ツ」と認識してしまうことがあるが、続いて「2011/2」や「2011/2/3」と書き込むことで年月日だという判断をして正しい変換候補を表示できるのだ。


st_7n08.jpgst_7n09.jpg 前後関係で判断して認識精度を向上している。「2011/」だと「11/」を「ツ」と認識してしまうことがあるが、続いて「2011/2」や「2011/2/3」と書き込むことで年月日だという判断をして正しい変換候補を表示できる

 なお、手書き認識は仏ビジョンオブジェクトのエンジンを利用。日本語に特化して実装したが、本来は20カ国以上の多言語対応も可能で「早晩海外向けも考えている」(浮川社長)。交ぜ書き漢字変換には「OpenWnn」を採用。辞書には、奈良先端科学技術大学院大学の辞書を独自にチューニングしたものを使っている。

Evernoteではなく……

 先ほどの手書き文字の拡大縮小や文字飾り以外にも編集機能を備えた。例えば文章はブロックで操作し、段落ごとに文章の位置を入れ替えることも簡単だ。また、iPad内に保存している画像を配置したり、Webページのスクリーンショットを貼り付けたりすることもできる。いずれもピンチイン、ピンチアウトによる拡大縮小が可能。WebページのスクリーンショットにはURLも記録しており、クリックすることでWebページにアクセスできる。


st_7n10.jpgst_7n11.jpg

st_7n12.jpg 保存した文章はタグ付けして管理する

 作成した文章はPDFファイルに変換してメールに添付したり、画像としてiPad内に保存できる。作成途中であっても、キャッシュとして自動保存し、その後保存コマンドを実行することでiPad本体に保管できるようになっている。テキストファイルのサイズに保存制限はないが、「1Mバイト(手書きの場合は1000〜2000文字)ぐらいを想定している」(植松氏)。

 連係するWebサービスとして2Gバイトまで無料で利用できる「デジタルキャビネット」も用意した。2Gバイト以上を利用するユーザーには、プレミアムコース(10Gバイト、月額500円または年額4900円)も提供予定だ。なお、デジタルキャビネットに保存した場合、複数台のiPadからアクセスできる。PCからのアクセスはまだできないが、将来的にはPCとのデータ連係も視野に入れているという。

 「Evernoteなどの外部Webサービスとも連携を検討したいが、(MetaMojiの)サーバ上で多くのサービスをしていきたいという構想もある。他社のサーバ上にすべて(の文章)がある状況というのを前提にしてはいない。ただ、協力しないということは決めていない。道があれば大きな可能性もある」(浮川社長)

 7notesの価格は1500円だが、2月末までは発売記念キャンペーン価格の900円。App Storeで販売している。

2月3日の記者会見の模様

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