マネジャークラスの人は、会社の経営のことを念頭において活動しなければなりません。今回は会社経営をピラミッドに例え「戦略と戦術の境界線は?」というテーマで図解してみました。
4月、あらゆる会社で新しい事業年度の計画が発表される時期ですね。読者の中には、こうした事業計画にかかわり「事業戦略」について発表する人もいるかと思います。今回は「戦略と戦術の境界線は?」というテーマで図解で整理してみたいと思います。
まず、マネジャー以上の役職になった人は、会社の経営のことを念頭において活動しなければなりません。労働者でありながら、経営マインドを持たないとキャリアは向上していかないからです。
そして、会社の経営はよく戦争に例えられます。「戦略」「戦術」「武器」など、戦争用語が頻繁にオフィスで語られます。ただし、戦略と戦術がゴッチャになっていたり、戦略なき戦術を一生懸命に考えたりする無駄もよく見られます。言葉の定義は大変重要で、おろそかにすると大きなコミュニケーションミスを招きます。そこで、戦争そのものに照らしあわせたときに、会社の経営はどのような流れであるべきかを図解してみました。
言うまでもなく、会社は1つの理念の基に存在しています。理念は存在意義のようなもので、変更することはありません。ただし、戦略は理念の基に会社を維持していくために数年ごとに変わっていくのが普通です。会社経営をピラミッドに例えると不変の理念の基で最も重要なのは「戦略」です。
戦略はStrategyです。目的を達するための「シナリオ」です。映画だってシナリオがなければ、出演者もロケ地も、シーンも決まりません。投資家もお金を出してくれません。シナリオは一番大事で、なおかつ大きな視点です。
どの業界において、どのようなポジションの会社にするか? どのような魅力や優位性がある企業に育てるか? こうしたことが戦略になります。
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