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» 2012年05月29日 11時00分 UPDATE

アイデア発想実践記:PC周りに置いておきたいスマート文具って何だろう? (1/2)

Webと連携して遊び心があってオシャレで、持ち運びがよくて……。発想メソッドの実践記第9回は、こんな文具があったらいいなというアイデアを心理と機能の要素から考え出してみました。

[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 世の中にあるさまざまな発想メソッドを、実際に試して実験、検証していく本企画。第9回は「マトリクス法」です。今回も仮想のお題を用意し、メソッドに従って検証。その結果を、監修役であるアイデアプラント代表の石井力重さんに評価してもらいます。

shk_naka0801.jpg

石井力重(いしい・りきえ)さんプロフィール

st_ishiirikie.jpg 石井さん近影

 1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程卒業。技術系商社から東北大学大学院博士課程(MOT専攻)、独立行政法人のフェローを経て、2009年4月にアイデアプラントを設立。現在は「ブレスター」「智慧カード」などアイデア創出支援ツールの企画開発、企業・団体向けの新事業・新製品開発支援、さまざまな創造技法を紹介するワークショップなど、多彩な活動を展開している。2011年6月には、東北地方のビジネス活性化と震災復興を目指す「Fandroid EAST JAPAN」を設立、同理事長に就任。仙台を拠点に、Androidアプリ開発技術者の育成と能力向上、アプリ関連ビジネスの活性化に尽力している。Webサイトは「石井力重の活動報告」


 マトリクス法は、複雑な現象を縦横の表に当てはめて整理し、問題を解決する技法です。マトリクスとは、数学でいう行列を意味します。縦と横の各変数を決めて変数ごとに要素を洗い出し、それらの組合せを用いて現状分析したり、新しいアイデアを考えたりします。

 この説明ではマトリクス法の具体的イメージができないかと思うので、今回試したテーマを例にすこし掘り下げてみたいと思います。

 まずはテーマを決めます。今回は「仕事場のPC周りに置きたい、今までにないスマート文具(※)を発想してみる」としました。次に、テーマに沿った(縦横軸に置く)変数として、心理、機能、場面、用途をリストアップします。

(※)ここではスマート文具を、手書きの文字をスマートフォンしたりスキャナで読み込むことでテキスト化する製品とします。キングジムが発売している「SHOTNOTE(ショットノート)」などがその例に当たります。

 4つでは多すぎなので、今回は心理と機能の2つに絞り込みました。さらに「スマート文具に求めるときの心理と機能って何だろう?」と想像力を働かせ、心理と機能をそれぞれ次の5つの要素にブレイクダウンしてみました。

心理 機能
(液体をこぼすなどで)PCを壊したくない Web連携
動きたくない(手を伸ばせばそこにある) 片手で操作可能
遊び心があってオシャレ 倒れない
持ち運びしやすい ゴミが出ない
仕事がデキる感 くり返し使える

 この5×5の要素を組み合わせて、発想をしていくという寸法です。あらかじめ用意したフレーズでアイデアを生み出そうというスタイルは、過去にやったSCAMPER法TRIZ法に似ていますが、今回は組み合わせて発想していきます。

 実際に使用したのは、以下のようなマス付きのものとなります。

  PCを壊したくない 動きたくない 遊び心&オシャレ 持ち運びしやすい 仕事がデキる感
Web連携          
片手で操作          
倒れない          
ゴミが出ない          
繰り返し使える          

生みの苦しみはやってくるのか?

 まずは、実際にやってみる前の各メンバーの意気込みを紹介したいと思います。ここから実際にどうなったのか、実際に生まれたアイデアや、何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかは次ページ以降で触れていきます。


shk_naka.jpg 中山

マトリクス法は、過去に割とうまくいったSCAMPER法やTRIZ法に似た印象なので、今回もたくさんアイデア出せそうな気がします。しかも、複数のアイデアを幾通りにもかけ合わせていくため、ワンパターンに陥ったりする心配もしなくてすみそうです。


shk_taka.jpg 鷹木

マトリクス法、かの佐々木俊尚さんもやっていると聞いていますが、結構簡単にアイデアがでそうです。5×5=25もヒントがあるんですから、たくさんアイデアがでるかもしれませんね。これは期待です(とやる前は思ってました)。


shk_kami.jpg 上口

始めから枠が決まっていて、要素も取っつきやすそうなので、のってくれば次々とアイデアが出せそうです。今回は文具という身近なものをテーマにしているので、実体験に基づいて「こういう文具があったらいいな」を柔軟に考えられればと思います。


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