図解の最初のステップ、重要なキーワードを見つけるポイントは?すべての勉強は図でうまくいく(2/3 ページ)

» 2012年10月04日 11時10分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]

出来事の順番を「視覚化」する

 次にキーワードを線でつなげましょう。連結線には矢印のついたもの(→)と、矢印のないコネクタの2タイプがあります。

 図解式勉強法では、こうした線の種類によってキーワード間の関係性が変わってきます。

 基本は、キーワード間に順番がある場合は矢印、そうでなければコネクタです。順番は、1つが起こって、その後でもう1つが起こるときに発生します。例えば原因と結果の関係や、何かの移動を示す場合。移動するものはお金や物などいろいろありますが、手順、経路、命令、権利など目に見えないものも含みます。

原因と結果を矢印で結ぶ基本パターン

 1つ簡単な例を紹介します。大雨が降ると、洪水が引き起こる現象を図解する場合、「大雨」は原因を示すキーワードで、「洪水」は結果を示すキーワードです。矢印は順番や時間経過を表しますので、「原因→結果」の順につないでいくのです。この形が基本パターンとなります。

大雨が降れば、それが「原因」となって、洪水という「結果」を引き起こします。図解では「原因」→「結果」と表します

 原因と結果のほかにも、順番がないと成立しないものはたくさんあります。例えば、旅の出発地と目的地、商品購入時などに発生する物の移動、お金の移動といったものです。特に、物やサービスの移動と交換にお金が移動する図解(下図を参照)は、あらゆる商売の原点といえるでしょう。

東京駅から新幹線に乗れば、3時間後には新大阪駅に到着します。東京駅、新大阪駅といった順番、時間の流れを矢印で示せます
文具店でボールペン(商品やサービス)を受けとり、100円(代金)を支払いました。このように商品、サービスと対価を交換する商売の形は「ビジネスモデル」と呼ばれます

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