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» 2013年07月26日 11時00分 UPDATE

あなたの話の9割は相手に伝わっていません:なぜ「デキる人」は話がうまいのか? (1/3)

極度のあがり症とまではいかなくとも、多くの人はいざというときはプレッシャーを感じて緊張するものである。普段の実力を出すにはその感情をコントロールすることが欠かせない。どんなことに気をつけたらいいか、まずはそこから見ていこう。

[松本幸夫,Business Media 誠]

集中連載「あなたの話の9割は相手に伝わっていません」について

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本連載は、松本幸夫氏著、書籍『あなたの話の9割は相手に伝わっていません』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

「自分が思うのと、全然違うかたちで伝わってしまっていた」「丁寧に話しているつもりなのに、相手を怒らせてしまった……」そんな経験は、誰でも1度はあるのではないだろうか。

実は、その原因の多くは相手にあるのではなく、自分自身が作ってしまっているのだ。そういう人はこれからも相手を怒らせたり、自分の言いたいことを伝えることができないままだろう。

本書では「相手に伝わらない」あるいは「相手を怒らせる」などの、伝わる話し方ができない人の問題点を指摘し、具体的にどんな言葉で話せばいいのかなど、今すぐに簡単に出来る改善策を詳しく解説。話し方で損をしてきたと悩んでいる人、また、相手にもっと気に入られたいと思う人にも役に立つ1冊だ。


著者プロフィール:

松本幸夫(まつもと・ゆきお)

執筆とセミナーでの講義をメインに活動するコンサルタント。スピーチドクター、NPO法人認定日本プレゼンテーション協会認定マスタープレゼンターの肩書きも持つ。NHK、その他テレビへの出演実績多数。

セミナーは好評で、全国で年間200回以上も行う。リピート率は高く、92%を超えている。

話し方以外のメソッドも定評があり「最短でできる人をつくる」をモットーとして、人材育成をはじめ、タイムマネジメント、交渉、プレゼンテーション、営業術など、さまざまな分野の研修や執筆活動を行っている。


実力があっても本番で調子が悪ければ「デキない人」と評価される

 「話し方」について詳しく説明する前に、知っておいてほしいこと、身につけておいてほしいことがある。それは、感情のコントロールである。極度のあがり症とまではいかない人でも、いざというときはプレッシャーを感じて緊張するものである。普段の実力を出すにはその感情を克服することが欠かせない。どんなことに気をつけたらいいか、まずはそこから見ていこう。

 本番に弱いという人がいる。彼らの多くが、プレッシャーのために実力を十分に発揮することができない。

 例えば、オリンピックでメダルに期待がかかっていたものの、結果は限りなくゼロに近いなどということはよくある。実力がないわけではなく、実力からしたら十分にメダルは取れるのに結果につながらないのだ。

 これは、なにもオリンピックに限ったことではあるまい。模試では調子がよかったのに試験本番になると緊張して頭はまっ白になり、思うように点が取れない。職場でセールストークのリハーサルをしたらスラスラと言葉は出てくるので、「よし」と客先に行くと思いどおりに言葉が出ない。会議で思ったことを発言できずに、いい案があっても他人の手柄にされてしまう……。社内プレゼンで偉い人を前にしてあがってしまい大失敗、大恥をかいた。

 この辺はもしかしたら、自分のことだと感じる人も多いだろう。

 もちろん、なかにはまったく逆の人もいる。社内ではさえないのに、客先では抜群の力を出せる営業マン。会議になると普段とガラリと変わって、発言をバンバンしていく同僚。あまり勉強していないのに、テストになると点がよかった学生時代の友人……。

 さて、この差はどこにあるのだろうか? 実力差であろうか?

 いや、たいていの場合、ノーベル賞クラスの人を除けば人の能力差は大したものではない。本番に強い人はテストでもいい点をとるし、プレゼンも成功できるし社内外でも評価は高い。営業マンなら、グンと売り上げも伸びるものだ。

 逆に本番に弱い人は、実力はあっても周囲から認められず「あいつは頭が悪い」「あの人は実力がない」という評価を下されてしまう。

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 では、本番に弱い人の本当の理由は何だろうか? なぜ、プレッシャーに打ち負かされてしまうのだろうか? 私は、その理由を知っている。

 結論から言えば、本番で「あがってしまう」から実力の半分も出しきれないのである。また、人から認められないのだ。それで伝わる話し方もできずに終わってしまう。

 なぜそれが分かるのかと言われるかもしれない。しかし、私にはよく分かる。なぜなら、自分自身があがり症のために、あらゆる「損」を身をもって何度もしてきたから。

 そんな私の悲惨な体験を混じえながら、そこから脱却できる具体的な方法をお伝えしていこう。

 私は今、あがり症だった人間とは思えないほど、まったく逆の仕事をしている。

 それは「人前で話をする」ということだ。年に150〜200回ほどの研修や講演では、平均すると20〜30人くらいの受講者がいる。ときには100人を超すこともある。ある製薬会社では、170人を相手に講議を行ったこともある。

 本書の手法を用いたら、このくらいのことは楽にできるようになる。社内でのプレゼンも客先でのセールストークでも、あがらず堂々と主張できる人間へと変身できる。

 私は「生きた事例」なので、なぜあがるのか、どうしたら落ち着くのかをすべて身をもって味わってきている。ただ、完全に何も知らない状態から始めたので「よし、自信をもって話せる」というくらいになるには、10年近くかかってしまった。

 あなたは10年もかける必要はない。私がどうしたら感情をコントロールして気持ちを落ちつけることができるのかを「最短時間」であなたに伝えよう。

 もしも、あなたの人生のなかから3週間私にあずけてくれたなら、あなたは必ず本番に強い人になれる。そして3カ月後には、あなたは立派に雄弁家となり頭のいい人という評価を周囲からしてもらえる「デキる人」となれることを保証しよう。

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