スキャン時にまとまってしまったPDFを分割するにはビジネスの悩みを解決するPDFドリル(1/2 ページ)

スキャン時にうっかり1つにまとまってしまったPDFを、複数のPDFに分割するための方法を4つ紹介する。どれもそれぞれ特徴が異なるので、目的に応じて使い分けることで作業を効率化できる。

» 2013年11月14日 09時00分 公開
[kizukiBusiness Media 誠]

 ドキュメントスキャナなどで紙の書類をスキャンする際、別々のPDFに分けるはずが、連続してスキャンしたために、うっかり1つのPDFにまとまってしまったということはないだろうか。元の書類が残っていればスキャンし直せばよいが、あとになってから気づいた場合、PDFをページごとに分割してやる必要が出てくる。

 ひとくちにPDFの分割といっても何通りもの方法があり、ページ番号が事前に分かっているかどうか、そのページが連続しているかどうかといった条件により、方法ごとに向き不向きがある。今回は、PDFを分割するための4つの方法を、それぞれの特徴とともに紹介する。目的に応じて使い分けることで、作業の効率化およびミスの防止に役立ててほしい。

 なお、いずれもAdobe Acrobat XI Proでの操作を前提としている。Standardや他のバージョンの場合は適宜読み替えてほしい。

あらかじめ抽出したいページ番号が分かっている場合

 「16ページから18ページまでを別のファイルとして分割する」といった具合にあらかじめページ番号が分かっていれば、「ページの抽出」を使うとよい。

 「表示」→「ツール」→「ページ」でツールパネルウィンドウを開き、「抽出」を選択。ダイアログが表示されるので、何ページから何ページまでを抽出するかを入力して実行する。この際「抽出後にページを削除」にチェックを入れてから実行すれば、抽出したページが元のPDFから削除される。

まずは「表示」→「ツール」→「ページ」でツールパネルウィンドウを開く
「抽出」を選択するとダイアログが表示されるので、開始ページと終了ページを入力。「抽出後にページを削除」にチェックを入れて実行すれば元のPDFからも削除される

ページのサムネイルを見ながら抽出するページを決めたい場合

 どのページを抽出するか決まっておらず、ページのサムネイルを見ながら決めたい場合は、サムネイルビューを拡張して最大化したのち、目的のページのサムネイルを選択して右クリックし、「ページを抽出」を実行するとよい。先ほどと同様、抽出したページを元のPDFから省くこともできる。ツールパネルウィンドウから実行するよりも、こちらのほうが直感的に操作できて便利という場合も多いだろう。

あらかじめサムネイルビュー右上のアイコンをクリックして表示領域を拡張しておくと探しやすくなる
抽出したいページを選択したのち右クリックして「ページを抽出」を選択。以降のフローはさきほどと同じ。なお、連続しないページを選択すること自体は可能だが、実行すると先頭から末尾のページまでがつながった状態になってしまう
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