スキャン時にうっかり1つにまとまってしまったPDFを、複数のPDFに分割するための方法を4つ紹介する。どれもそれぞれ特徴が異なるので、目的に応じて使い分けることで作業を効率化できる。
ドキュメントスキャナなどで紙の書類をスキャンする際、別々のPDFに分けるはずが、連続してスキャンしたために、うっかり1つのPDFにまとまってしまったということはないだろうか。元の書類が残っていればスキャンし直せばよいが、あとになってから気づいた場合、PDFをページごとに分割してやる必要が出てくる。
ひとくちにPDFの分割といっても何通りもの方法があり、ページ番号が事前に分かっているかどうか、そのページが連続しているかどうかといった条件により、方法ごとに向き不向きがある。今回は、PDFを分割するための4つの方法を、それぞれの特徴とともに紹介する。目的に応じて使い分けることで、作業の効率化およびミスの防止に役立ててほしい。
なお、いずれもAdobe Acrobat XI Proでの操作を前提としている。Standardや他のバージョンの場合は適宜読み替えてほしい。
「16ページから18ページまでを別のファイルとして分割する」といった具合にあらかじめページ番号が分かっていれば、「ページの抽出」を使うとよい。
「表示」→「ツール」→「ページ」でツールパネルウィンドウを開き、「抽出」を選択。ダイアログが表示されるので、何ページから何ページまでを抽出するかを入力して実行する。この際「抽出後にページを削除」にチェックを入れてから実行すれば、抽出したページが元のPDFから削除される。
どのページを抽出するか決まっておらず、ページのサムネイルを見ながら決めたい場合は、サムネイルビューを拡張して最大化したのち、目的のページのサムネイルを選択して右クリックし、「ページを抽出」を実行するとよい。先ほどと同様、抽出したページを元のPDFから省くこともできる。ツールパネルウィンドウから実行するよりも、こちらのほうが直感的に操作できて便利という場合も多いだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.