インタビュー
» 2013年11月20日 18時00分 UPDATE

特に個人事業主にはオススメ:freeeの自社ブログ「経営ハッカー」は業務効率化に役立つヒント集

クラウド型会計ソフト「freee」を提供する同社運営の「経営ハッカー」は単なる自社ブログではない。freee自身が体験した起業から経営に至る際に経験した役立つノウハウが多数掲載されている。運営方針などを佐々木大輔CEOに聞いた。

[上口翔子,Business Media 誠]

 全自動クラウド型会計ソフト「freee(フリー)」を提供するfreee運営の自社ブログ「経営ハッカー」をご存じだろうか。これは、freeeの佐々木大輔CEOらがfreee立ち上げから企業経営に至るまでを実体験する中で、自分たちが「もっとこうしたい。こういう情報が欲しい」と思った事柄をまとめているものだ。週に数回の頻度で更新されており、これから起業しようと思っている人、小規模な企業でもっと業務を効率化したいと思っているすべての人にオススメのサイトとなっている。

shk_freee00.jpg 「経営ハッカー」トップページ。freeeはGoogleの元社員らが2012年7月に設立した企業で、中小企業の社員が本業に専念できるよう、会計業務の効率化を目指し開発されたクラウド型会計ソフト「freee」を提供している

 freeeが運営しているからといって会計の内容に特化したり、freeeを宣伝するようなサイトではない。あくまで、freeeが目指す「バックオフィスの効率化」の実現に際して現状で足りないと感じた情報を基準に発信しているという。執筆を行っているのはfreeeの社員や佐々木CEOの知り合いなど。Web上で情報交換をしながらコンテンツ案などを日々検討しているという。

 実際にサイトを見てみると、「今更聞けない領収書の書き方と貰い方。印紙や宛名の疑問もこれで解決」や「個人事業主必見!知っておきたい所得控除 全15種の要件・控除額まとめ 一覧シート付き」など、freeeを使うユーザーにとって役立つ情報から、「第一弾 Chromeが最強のブラウザである 〜ブラウザもやっぱりクラウド〜」や「元Google社員のGmailの使い方 Part1 〜ショートカットの設定とアーカイブ〜」といった企業に勤める個人ユーザーにとっても有益な情報を多数載せている。

どうせやるなら実体験したことをツール付きで紹介したい

 佐々木CEOに経営ハッカーを始めた経緯や目的を聞くと、「会社を立ち上げる際に、とにかく電子化して効率よく進めることを考えていました。外部に委託することもできましたが、どうせなら自分たちで実際にやってみて、どうだったかをブログで残そうと思ったんです。というのも、例えば「定款の電子認証」をしようと思い法務省のサイトを始めとした各情報をWebで調べてみたら、今いちピンとくる情報がなかった。それで自分たちが残していこうと決めたんです」(佐々木CEO)

shk_freee01.jpg freeeの佐々木CEO

 実際に始めてみると「銀行口座を1つ作るにしてもさまざまな銀行があり、サイトのユーザーインタフェースも想像していた以上に違っていた」という。「1つ1つ比較する作業は大変ですが、しょうがないと諦めずに自ら試し、その記録を残していきたいと思いました。freeeが目指すのは『バックオフィスの効率化し、働く人々がもっと本業に、面白いことにフォーカスできるようにするお手伝いをすること』です。そのための1つの試作として電子化できる所は電子化して、そのときに役立つ情報を発信していく、そういう意味合いで運営しています」(佐々木CEO)

 当初は佐々木CEOの個人ブログ内で発信していたものを、徐々にコンテンツが増えてきた段階で「経営ハッカー」の名称に変更した。また、 freeeは2013年に2度のオフィス移転をしており、経営ハッカーにはそのときのノウハウなども掲載している(「オフィス引越の際に必要な手続き 〜チェックシート付き〜」)。

 佐々木CEOがオススメするのは、「知らなかったでは済まない消費税還元セールで禁止されている3つのこと」や、「業務効率化のアイデア。経営者を本業に集中させるツール15選」など。また、冒頭で紹介した「今更聞けない領収書の書き方と貰い方。印紙や宛名の疑問もこれで解決」も、意外によく読まれており、かつfreeeのサポートセンターにも領収書に関する問い合わせが数件来ているという。今後も各オフィスワーカーの業務効率化に役立つ情報を随時アップデートしていくとしていた。


 なお、freeeは11月11日に「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」を扱うクレディセゾンとの提携を発表。11月15日にはAmazon.co.jpで「法人版」「個人事業主版」のパッケージ製品の販売を開始し、決済用のクレジットカードを持っていないユーザーでもfreeeの標準プランが利用できるようになった。

shk_freee02.jpg パッケージ版

 11月23日には初の公式本『世界一ラクにできる確定申告 〜全自動クラウド会計ソフト「freee」で仕訳なし・入力ストレス最小限!』(原尚美氏、山田案稜氏・著、技術評論社・刊)が発売する。freeeを使っているユーザー、freeeが気になるユーザーはぜひチェックしてみてはいかがだろう。

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