「ケアレスミス」から新しい視点を考えてみる1分間IT活用法

見直しをしたつもりでもやってしまう「ケアレスミス」。別の新しい視点で、ケアレスミスを防ぐ方法を考えてみました。

» 2014年01月16日 11時30分 公開
[長谷川渉,Business Media 誠]
誠ブログ

 こんにちは、ナレッジシステムズの長谷川です。

 仕事をしていて、ちょっとした不注意から起こしてしまう「ケアレスミス」。後から考えてみると「何でこんな(簡単なことで)ミスをしてしまったのだろう」と思いますが、残念ながらその時は防げなかったため、起こってしまったわけです。そして多くの人は同じミスをしないようにと、対策を考えます。

 しかしこのケアレスミスというのは、ほんのささいな不注意が原因になることが多いため、具体的に対策を考えようとしても、「ダブルチェックをする」とか「ToDoリストで管理する」といった、既に行っていることを再確認し徹底していくことになりがちのようです。

 確かに今までのチェック体制を見直すことは大切ですが、果たしてそれによってケアレスミスを減らすことはできているのでしょうか?

 今回は別の新しい視点を得ることについて、考えてみたいと思います。

うっかりミスを減らすシンプルな方法

 これまでの視点で考えてみると、ケアレスミスは普段ならほとんど問題なく対応していることなのに、うっかり起こしてしまうものです。

 他の仕事が重なって忙しい時や、慣れた仕事だからミスはしないだろうといった気の緩みから、いつものチェックが疎かになってしまうことが大きな原因として考えられます。

 チェックさえしていれば問題なく対応できることなので、何が悪かったかといえば「チェックしなかった」「チェックができなかった」ことが挙げられると思います。

 すると解決策はシンプルです。チェックしなかったことをする、できなかったことをするだけです。やり方は知っているのですから、忘れずに、確実にするだけのことです。

確実にミスを減らすには3つの視点が重要

 しかしこれでは新しい視点を何も考えてないことになってしまいますので、何か別の考えも欲しいところです。

 そこで次の3つの視点から、新しく気が付くことは何かないか検証する方法を考えてみましょう。

 3つの視点とは、

  1. 自分
  2. 他者(ミスを報告する相手、ミスを指摘してくれた相手等)
  3. それを見ている第三者

 です。

 それぞれの立場からそのケアレスミスがどうして起こったのか、そして今後はどうして行ったらよいか、自分と自分以外の人になりきったつもりで、見ていきます。

 その際、なりきることが重要です。今の自分の価値観はできるだけ切り離して、自分以外のその人の価値観で見られるように意識してみましょう。

客観的になることが重要!

自分の視点

 これは、いつもの自分視点になります。ですが「他者」と「それを見ている第三者」の視点からの検証をした後に、もう一度いつもの視点で検証してみてください。別の視点からの見え方を体験することで、新しい発見につながりやすくなります。

他者(ミスを報告する相手、ミスを指摘してくれた相手等)の視点

 どうしてこのミスをしたのか近くの人の視点で、このミスをした自分がどのように見えるのかを意識します。これは、自分がミスを報告された時や他者のミスを見つけた際に指摘をした時などのことを思い出して、それを自分自身のミスについて、行ってみるようなイメージをするとよいと思います。

 過去の経験で、実際に指摘されたことなどを思い出しながら試してみるとより具体的になります。

それを見ている第三者の視点

 ミスをした自分と、そのミスについて話をしている他者の両方を客観的に見る視点になります。そのミスから離れている立場をイメージするとやりやすくなります。全く違う部署の人や、自分の親や兄弟といった立場がよいと思います。

 このミスによる双方の言い分などを聞いてみて、どのように感じることがあるのかを意識するようにします。素人意見のようなものが出てくると、その中には今までとは違った切り口となる対策案が含まれているかもしれません。


まとめ

 客観的になる方法は、人それぞれ得意な方法があるかもしれません。今、あまり得意じゃないと感じている人はこの「自分」「他者」「第三者」の視点で物事を見てみると、新しい視点に気が付きやすくなると思います。

 ミスした時だけじゃなく、新しいアイデアを出したい時や既存サービスを改善したい時などにも、他者と第三者の視点はとても役に立ちます。自分視点だけでは行き詰まった時などに、お試しください。

※この記事は、誠ブログ仕事と人間関係がやさしくなる、1分間IT活用法:「ケアレスミス」から新しい視点を考えてみるより転載、編集しています。

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