自分の弱点を“強み”に変える3つのアプローチ今日から自分プロデュース!(3/3 ページ)

» 2015年02月20日 11時00分 公開
[イデリアBusiness Media 誠]
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ケース3:補完関係の人もいないが、仕事で必要とされてしまうパターン

対処法:得意な人の口ぐせや行動パターンを真似してみよう

 私は、物事の理由や背景を意識する“原点思考”が34個中34位となっており、仕事などでも、会議などの途中で話が盛り上がり脱線してしまう癖がありました。話を組み合わせる“アレンジ”や「とにかくやってみよう」という“活発性”のワナという側面もあるかもしれません。

 あるとき、原点思考が上位5位に入っているメンバーと一緒に仕事をする機会がありました。会議などをしていると、彼がやたらと「そもそも」と言うのです。これは思考が発散していきやすい状況で、適度に議論を本筋に戻してくれる一種の才能と言えます。

 これは自分にはまったくない資質ですが、彼と仕事をする中でだんだんと、筆者の中に彼の“イメージ”ができてきました。議論が発散してある程度時間が経つと、この「そもそも君」が問いかけてくるのです。こうした意識をすることで、大事な場面で原点思考を失わずに議論を進めることができるようになってきました(もちろん本家には及びませんが)。


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 このようにストレングス・ファインダーを使うと、自分の弱みやワナに対してどのようにアプローチをすればいいのかというヒントを得ることができます。

 仮に自分の弱点を自覚したとしても、悲観的になる必要はありません。それはあなたの“強み”故の性質かもしれないためです。さまざま方法で弱点を補うことで、より自らの得意なことに集中できますし、弱点も使い方や見方によっては“強み”になります。共感性が高い人は、人の悩みに影響を受けてしまうというワナを書きましたが、共感性が低ければそういった心配は低くなる――そんなケースは他の資質でも起こるでしょう。

 さて次回以降は、このストレングス・ファインダーの活用法を個人単位から、少人数のチームに広げていきます。お互いの資質やワナを知ることで、チームの相互理解を深めることができるのです。お楽しみに。

 さあ、今日もあなたの舞台がはじまります!

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著者プロフィール:伊藤利江子

伊藤利江子

 2007年、野村総合研究所入社。公共部門のコンサルティング部署に5年間所属し、企業の人材マネジメントに関する調査等、人材関連の調査業務に従事する。その中で、NPO支援をしていたイデリアに出会いコーチングに興味を持つ。2012年よりイデリア事業に参画し、エグゼクティブコーチングと組織変革のサポートを行っている。


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