新入社員の受入準備と賃上げの検討を――3月の事務ごよみ【人事・労務】事務ごよみ(1/2 ページ)

新入社員を迎える4月。入社式や新入社員研修を実施する企業では、会場の場所や時間など、受け入れについての段取りの最終的な確認を行いましょう。

» 2015年02月26日 05時00分 公開
[企業実務]

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 本記事は企業実務のコンテンツ「事務ごよみ」から一部抜粋・編集して掲載しています。


新入社員の受入準備

 4月に新入社員を迎える企業では、次のような社内・法定事務が必要になります。

  1. 入社時に必要な書類の準備:通勤経路・費用申請書、扶養控除等(異動)申告書など
  2. 入社後に支給・貸与する書類・備品の用意:身分証明書、就業規則・諸規程集、社章、机・事務用品、制服・作業服、名刺など
  3. 出勤簿(タイムカード)の調製
  4. 新入社員の氏名や略歴などを紹介した文書の配属先への配付

 このほか、入社式や新入社員研修を実施する企業では、会場の場所や時間など、受け入れについての段取りの最終的な確認を行います。

 新入社員のなかに社員寮や社宅への入居希望者がいるなら、3月中に入居できるよう手続きを進めます。

賃上げの検討

 4月に定期昇給やベースアップを予定している企業では、賃上げに関する資料や情報を収集し、それらをもとに社員各人の人事評価も含めて具体的な数字の検討に入りましょう。

 ちなみに、厚生労働省がまとめた2014年の賃金引上げなどの実態に関する調査によると、中小企業(従業員数100人以上300人未満)の1人平均賃金の改定額は4229円、改定率は1.6%という結果でした。業績向上などを理由に、8割以上の中小企業が引上げを実施したようです。

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