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» 2016年01月08日 08時00分 UPDATE

銀座で学んだこと:出世した人たちに共通する「人たらし」の美学 (1/4)

豊臣秀吉が「人たらし」であったことは有名な話です。これはある種の才能であり、大成したすべての方が持って産まれたものではありません。今回は、そんな超一流の方々の「美学」についてご紹介します。

[桃谷優希,ITmedia]

 「一引き二才三学問」――多くの人が一度は耳にしたことがあることわざではないでしょうか。出世に大事なのは、一番は上司や周りの引き立て、二番目は才能や運、三番目は学問であるという意味ですが、私の知る出世された方々は確かにこの通りで、当の本人も「運が良かった」「周りの人に恵まれていた」と口をそろえておっしゃいます。そして、その出世族の中でも、さらに秀でていて大成されたビジネスパーソンには、それなりの「美学」があるようです。

 安土桃山時代、「尾張のうつけ」と呼ばれていた織田信長に仕えた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)は、上司である織田信長とは正反対の「人たらし」であったことは有名です。この人たらしという言葉を言い変えるなら「誰からも好かれる方」ではないでしょうか。

 以前、出世をすればするほど周りは敵ばかりになるという記事を書きました(関連記事)が、出世しても「誰からも好かれる」という方こそ、超一流の出世族のようです。しかし、人たらしというのはある種の才能であって、大成したすべての方が持って産まれたものではありません。今回は、そんな超一流の方々の「美学」についてご紹介します。

男女に共通する「美学」

 「第三者目線に立って、今の自分が美しいかをいつも考える」

 こう話すのは、建築業社長のA社長(40代後半)。Aさんは夜の世界でもとても人気がある方で、ホステスが10人座れば10人ともAさんが大好きになってしまい、黒服(ボーイさん)が女の子を呼んでも「社長の席から立ちたくない」と言ったり、女の子の方から「社長の席に着きたい」と逆指名が入ったり、「社長とアフターに行けない」と真剣に泣き出してしまう子がいたりと、店側からしてもいい意味で大変なお客さまです。日々、さまざまな業種や年齢のお客さまとお話をさせていただいている私たちですが、女の子全員が「ステキ」「大好き」と思うお客さまは、めったにいらっしゃいません。

 A社長は銀座の女の子のみならず、仕事場でも「人たらし」の才能を発揮されているようで、倒産寸前の会社に入社し、2年弱でV字回復を果たされた中心人物の1人です。そんなA社長が言う美学とは、一体どういうものでしょうか。

 「人間、誰でも自分の行いは正しいと思っている。しかし、それは自己満足にしかすぎない。仕事も恋愛も、互いに満足していれば不満も出ないけれど、世の中を見渡してみると不満だらけだろう? 僕には、男女に共通する『美学』というのがあってね。いかなるときもその言動が『誰から見ても美しいか』ってことを最も大事にしているんだ」

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