とはいえ、このPPVという形式は日本では馴染みがそれほど深くなく、英語表記の手続きを経なければならないことから購入者数が飛躍的に伸びるかについてはどうしても疑問符が付く。ただ一昨年に「UFCファイトパス」のコンテンツを開始したあたりからUFCが全世界に向け、ネット配信に力を入れ始めているのは事実だ。
WOWOWの放送終了を機にUFC側には日本でも放送局を通じての大会中継から思い切ってシフトチェンジし、自社の動画サイトでどれだけの収益が増えていくかを試そうとしているフシが見受けられる。
ちなみにWOWOWでのUFC放送は終了しても有料放送チャンネル「FOXスポーツ&エンターテイメント」で一部大会の中継は今も行われており、NTTぷららが運営する「ひかりTV」でも後日放映という形ながらビッグマッチ中継と過去大会のオンデマンドの視聴がいずれも有料ながら可能だ。
UFCがどのような形で日本におけるマーケット戦略を練り直していくのか。なおUFCはUFCジャパンのTwitterを通じ「今後の放送については近日中に発表予定」との声明を出していることから、また新たな放送局が大会中継を開始するのではないかと期待する向きもある。キーパーソンの堀口の奮闘とともに今後注目していきたい。
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