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» 2016年06月13日 16時00分 UPDATE

批判殺到「ICT女子プロジェクト」サイトが“白紙”状態に 担当者「中止や撤回ではない」

批判を集めていた「ICT女子プロジェクト」のWebサイトが、6月12日以降、アクセスしても何も表示されない状態になっている。サイトが“白紙”状態である理由を担当者に聞いた。

[青柳美帆子,ITmedia]

 ITを活用して活躍する女性を支援するという「ICT女子プロジェクト」のWebサイトが、6月12日以降、アクセスしても何も表示されない状態になっている。サイトが公開されたのは10日だが、「女性の活躍を支援する企画ではなく、アイドルグループの募集のようだ」と批判が集まり、2日で“白紙”に追い込まれた。サイトを公開するテレコムサービス協会(テレサ協)は、内容を再検討するなどして再開したい考えだ。

サイトにアクセスできない理由を、同協会の担当者・明神さんに聞いた。

現在はサイトにアクセスしても何も閲覧できない「ICT女子プロジェクト」(出典:ICTビジネス研究会)

 ICT女子プロジェクトは、同協会が事務局を務める「ICTビジネス研究会」が公開した企画。ICT(情報通信技術)を使って活動する女性を発掘し、その女性が地域で活躍する場を増やすのが狙いだった。テレサ協は大手IT企業や通信企業などが多数加入し、ITに関連した問題の自主ルール作りや政策提言などを担う業界団体だ。

 特に批判が集まったのは、プロジェクトに含まれていた「ICT48」公募企画。積極的に活動を行うコアメンバーの募集要項には「13〜24歳」という年齢や全身写真の添付といった条件があったことから、「ITを活用する女性の支援には何の関係もない」などと非難する声がネット上に相次いだ。

 総務省が運営する、IT関連の情報発信用Twitterアカウントが「プロジェクトを一緒に盛り上げるICT48を募集中です」などとツイートしたことも火に油を注いだ形になった。サイトは12日から、アクセスしても何も表示されない“白紙”状態になっている。

中止や撤回ではない

 ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、テレサ協の担当者は、批判や指摘については把握しているとした上で、「企画の意図をうまく伝えることに失敗し、アイドルグループの募集をしているような表現になってしまっていた。現在はいったんサイトを休止して、きちんと伝わるように中身を変更している」と説明。企画の中止や撤回などではなく、1週間ほどを目安に再開を目指しているという。

 ICT48の「48」はアイドルグループ「AKB48」にあやかったもので、「秋元康さんにも承諾を得た」という。ただ、活動内容は「プロジェクトへの積極的な参加」や「SNSなどでの広報活動」などで、実態面や報酬面でもアイドルグループでは全くないという説明だ。「48」とついているが、人数制限はなく、「応募していただければ誰でも歓迎」という状況とのこと。

不適切な応募要項になった理由は

 特に“炎上”したのは応募要項だ。応募資格を「2016年7月1日時点で13歳〜24歳の女性」としたのは――「年齢差別というわけではなく、学生が応募してくれることを想定していた。学生は社会人とは考え方が異なり、新しく柔軟な視点がある」という。“若い女性を”という考えではなく、“柔軟な考えをもつ学生を”との意図であり、13歳からとしているのは、実際に13歳の起業家がいたことから、だとしている。

 ダウンロード用に公開されていた応募用紙には、名前や経歴のほか、身長、体重、血液型、顔写真、全身写真などが必要とされていたのは「タレント事務所などの応募用紙を参考にしてしまったため、不必要な要素を入れてしまった」と平謝り。指摘を受けて応募用紙を変更したが、現在はサイトごとアクセスできない状態になっている。

ICT48の応募要項の一部(出典:ICTビジネス研究会)

 こうした企画に、女性の意見は反映されていたのだろうか。「女性の意見は聞いていたが、企画メンバー内には女性がいなかった。今は企画内に女性を入れることを考えており、サイト内容の調整と同時に進めていきたい」という。

 なお、プロジェクトの公開以降、資格として男女問わずにICT女子を応援する「ICT女子パートナーズ」には応募があったが、ICT48に参加を希望する女性からの申し込みはなかったという。

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