“トヨタでは2016年4月から、仕事の進め方変革を狙いとした、製品軸での「カンパニー制」を導入している。今回は、トヨタとダイハツの両社にまたがる形態とし、ダイハツがけん引するカンパニーとなることを想定しており、トヨタの従来のカンパニーと位置づけが異なるものとなる予定”
つまり「新興国小型車カンパニー」にはトヨタも参画するが、主役はあくまでもダイハツであると言うのだ。本当かと疑う向きもあるだろう。トヨタの寺師茂樹副社長の発言は次のようにリリースに記載されている。「このカンパニーの設置を機に、トヨタはダイハツの競争力について根底から学び、自らの仕事のやり方を変えていく」。
古来「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言う言葉があるが、トヨタのこの姿勢はかつての殿様然としたトヨタの印象を大きく覆すものだ。
先日のスズキとの提携準備発表でもそうだったが、トヨタはその姿勢を大きく変え始めている。盟主として支配する体制から、日本の自動車メーカーのハブとして、提携先企業へのリスペクトをはっきりと言明しながらの協力協業体制へとシフトしているように見える。
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