では新興国小型車カンパニーの具体的な目的は何か? それはトヨタのリリースにはっきりと書かれている。
<目的>
成長が見込まれる一方で、競争が激化する新興国市場において、ダイハツの良品廉価なモノづくりをベースとした競争力のある商品を展開する。
<概要>
2社の役割分担
新興国向けの小型車の開発・調達・生産準備を、基本、ダイハツに一本化し、ダイハツが進める新アーキテクチャー「DNGA」を展開。トヨタはこの推進を知見・リソーセスの面からサポートする。
商品企画、事業企画は、トヨタとダイハツが一体となって策定・共有。
生産については、両社の既存拠点を相互に有効活用していく。
<新興国小型車カンパニー(構想)>
新興国小型車を担当するトヨタ、ダイハツ両社から成るカンパニーを2017年1月目処に設置。
新興国小型車の企画から生産準備までを担う。
既にダイハツ完全子会社化の時点でうわさになっていたTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のダイハツ版「DNGA」が初めて公式に発表されたことになる。
現在のTNGAはプリウスで登場したもので、原則としてCセグメントを対象としたものだ。まもなく発売されるプリウス・ベースのSUV「C-HR」もこのTNGAが採用される。このモジュール方式ユニットはクラスの違うクルマにも自由に拡大縮小して用いることができる点で夢のプラットフォームとされてきたが、果たしてコスト制約の厳しいA、Bセグメントに同じコンポーネンツを投入できるかという話は、はっきりと言明されてこなかったし、専門家の間では否定的に考えるのが常識だった。
DNGAの開発ということになれば、流れがはっきり見えてくる。A、BセグメントにはDNGA、C、DセグメントにはTNGAと役割別に分かれることになる。
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