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なぜ伊藤忠は18年ぶりに「独身寮」を復活させたのか水曜インタビュー劇場(男子公演)(5/6 ページ)

» 2018年07月04日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

女性を部屋に入れたら

田村: 食堂以外にも、交流できるスペースをいくつかつくりました。食堂の隣に、サウナ付きの大浴場がありますので、ここでも会話が生まれればと思っています。

土肥: 同じ釜の飯を食って、裸の付き合いができるわけですね。

大浴場も設置した

田村: 各フロアーに交流スペースも設けました。最もよく使われているのは、1階にある談話コーナー。食事後や風呂上がりに、ここでくつろぎながら会話をしている姿をよく目にします。このほかにも、3階にはバーコーナー、4階にはディスカッションラウンジなどがあって、自分の部屋を出ると誰かがいてそこで会話ができる環境をつくりました。

 ただ、ハード面だけを充実させて「はい、終わり。あとはみなさんで勝手にどうぞ」というわけにはいきません。当社のOB2人が交代で寮長を務めていて、若手社員からの相談にのったり、指導をしたりしています。

土肥: 部屋はどうなっているのでしょうか?

田村: 広さは18平方メートルなので、ワンルームマンションくらいですね。部屋には机とベッドが設置されているほか、ミニキッチン(冷蔵庫付き)、トイレ、シャワーが付いているので、「週末は部屋でひとりでいたい」という人でも問題はないかと。ちなみに寮費は、月に1万5000円です。

部屋のベッド

土肥: 寮ができて、3カ月が経ったわけですが、何かトラブルは起きていませんか?

田村: 小さなことはちょこちょこと。例えば、自分の荷物が届いるのに部屋に持って帰らなかったり、ランドリーコーナーで自分の洗濯物を置き忘れたり。ただ、いまのところ近隣で住んでいる方々にご迷惑をかけるようなことはしていません。今後は、街の清掃活動に参加したり、祭りに参加したりするなどして、地元との交流を深めることができればなあと思っています。

土肥: 最後の質問です。ここは男性の独身寮ですよね。もし女性を部屋に連れ込んだらどうなるのでしょうか?

田村: 退寮です(きっぱり)。

(終わり)

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