ランチや仕事の合い間にサクッと「立ち食いそば」を利用する。ワンコイン(500円以下)で食べることができる、注文したらすぐに出してくれる、といった理由でのれんをくぐったことがある人も多いはず。
記者もちょっと小腹がすいたとき、だしの香りに誘われて思わず入ってしまうことがあるが、気になることがある。それは「アタリ、ハズレが大きいこと」だ。その昔、そばは、そば粉100%で打っていた。「十割そば」は、そば粉100%を意味する。「二八そば」は、そば粉が8割に対し、小麦粉が2割である。
そば粉の価格は高いので、立ち食いそばで「十割そば」「二八そば」を提供するのは難しい。街中の手打ちそば店では、倍以上の価格になる。コストを下げるために、多くの立ち食い店では小麦粉の割合を増やしているわけだが、できればガッカリしたくない。いや、小麦粉の割合が少々高くても、おいしい店で食べたいのだ。
気になることがもうひとつある。それは個人店が多いことだ。他の外食を見ると、大手チェーン店が増えていて、昔からある個人店は風前の灯……といったケースは珍しくない。しかし、立ち食いそばは違う。都内の中心部を歩いていると、「ゆで太郎」「名代 富士そば」「小諸そば」といった大手チェーンの看板をよく見かけるが、その一方で外観から昭和感が漂う店が数多く存在している。
「元祖ファストフード」の立ち食いそばは、首都圏だけで2000店ほどあると言われている。ネット上に掲載されていないところがたくさんあるなかで、おいしい店はどこにあるのか。また、なぜ今も個人経営の店がたくさんあるのか。雑誌『極上 東京立ち食いそば2018年+駅そば』(リベラルタイム出版社)の編集を担当し、365日そばを食べ歩いている芳賀雄太さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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