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管理部門が「働きやすい企業」ランキング 2・3位はリクルートG 1位は……働き方改革を推進する部署を設置する企業も

» 2018年11月15日 12時46分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 管理部門が働きやすい企業は? 企業口コミサイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが、ユーザーから寄せられた「労働時間」「やりがい」「給与」など6項目の評価をまとめた結果、最も平均点が高かったのはトヨタ自動車(5段階評価の3.98点)だった。「ホワイト度」では4.39点と特に高評価を得た。

 同社では無駄を省き合理性を重視する「トヨタ生産方式」を工場だけではなく間接部門などにも徹底。社員からは「サービス残業は基本なく、残業代は全額支給される。年間最大360時間までしか残業できない。フレックスタイム制のため(働き方の)自由度も高く、休日出勤は異常事態時以外ない」との声が寄せられた。

photo トヨタ自動車の公式Webサイト

 2位はリクルートスタッフィング(3.93点)。ユニット長に大きな権限を委譲する方針を掲げ、新人のころから裁量の余地が大きいという特徴を持つ。「休日の満足度」が4.68点と高得点だった。「生産性高く仕事をすることを目指す風潮がある。残業時間や休日出勤は相当少ないと思う。休日はビルの明かりがほとんど点いていないので、仕事をしている人は少ないのでは」との意見があった。

 3位はリクルートホールディングス(3.71点)。経営企画部門に働き方改革推進を専門とする部署を設置。「やりがい」項目では4.12点と1位を獲得した。「就業環境はよかった。報酬については年齢の割に満足がいくものだった。査定に関しては上司との関係性に拠る部分もあったが妥当に評価されていたと思う。社員食堂も完備されているなど福利厚生も充実していた」との評価を得た。

 4位はNEC(日本電気、3.65点)。2016年に間接部門の業務改革プロジェクトを拡大し、グループ全体で10万人が対象となる改革を推進している。「部署によるが休みは比較的取りやすく、GWや夏季休暇、年末年始など大型連休も充実している」という。

 5位は三菱重工業(3.62点)。「ストレス度の低さ」では3.67点と1位だった。「東京や横浜の社宅は立地も建物も立派でかなりお得感がある。最近では社内に保育所を設ける事業所などもあり、充実してきている」などの意見が出た。

photo 管理部門が「働きやすい企業」ランキング(=グローバルウェイ調べ)

 6位以下は、本田技研工業(ホンダ、3.51点)、富士通(3.51点)、日立製作所(3.44点)、パナソニック(3.39点)、東芝(3.38点)――と続いた。

 調査は16年4月1日〜18年3月31日の期間中に、「キャリコネ」に職種「管理部門」として登録しているユーザーから10件以上の口コミが集まっている企業を対象に実施。評価項目は「労働時間の満足度」「仕事のやりがい」「ストレス度の低さ」「休日の満足度」「給与の満足度」「ホワイト度」の6項目。

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