日本最大級の書店である「紀伊國屋書店 新宿本店」(東京都新宿区)のカレンダー売り場を訪ねてみた。
カレンダーコーナーに行くと、目立つ場所にフィギュアスケートで人気の羽生結弦選手と宇野昌磨選手の壁掛けカレンダーと卓上カレンダーがそれぞれ並べて置いてあった。どちらのほうが人気があるのかと店員に質問すると、少々考えたあとに「壁掛けタイプでは羽生選手ですが、卓上タイプだと宇野選手ですね」と教えてくれた。
店員によると卓上カレンダーの『万年日めくりカレンダー 宇野昌磨』は、写真とともに宇野選手のユニークな「名言」と「迷言」が楽しめるもので、ある雑誌で紹介されたのをきっかけに人気が爆発したという。
世界グランプリで圧倒的な好成績を誇る羽生選手だが、カレンダーの売り上げでは宇野選手の“挑戦”を受けているようだ。
動物写真家・岩合光昭さんが撮影した猫をモチーフにしたカレンダーが増えている。ある出版社のカレンダー企画担当者も「ここまで種類が多くなるとは」と驚くほどだ。
実際、どのようなものが販売されているのだろうか。記者が確認しただけでもここ数年で「世界の猫」「ボス猫」「世界のボス猫」「日本の猫」「幸せな気分になる『福ねこ』」「野良猫」「世界ネコ歩き」「猫同士の触れ合い」といった切り口のものがあることが分かった。紀伊國屋書店 新宿本店で猫のポスターが並ぶコーナーでも“一大勢力”を誇っている。
猫ほどではないが、犬のカレンダーにもちょっとした変化が出てきている。これまでの定番だった柴犬に加え、秋田犬の人気が高まっているのだ。プーチン大統領やフィギュアスケートのザギトワ選手に愛されていることから、話題となった。書店のカレンダーコーナーでは「ぬくぬくもふもふした小さな秋田犬」「白い秋田犬」といった特徴のある商品が並んでいる。
社用カレンダーが廃れることで、自分用のカレンダーを買い求めるお客が増えた。その結果、商品構成も年々幅広くなっていっているのかもしれない。
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