中でもビジネス勢力図を一気にひっくり返しかねないのが、ウォルト・ディズニーである。18年11月に独自の映像配信プラットフォーム「Disney+」の計画を発表したが、定額課金見放題のサービスがNetflixとAmazonを意識しているのは間違いない。
実際にディズニーは、これまで原作を提供してきたマーベル作品などをNetflixから引きあげると発表している。
では先行するNetflix、Amazonにどんな戦略で挑むのだろうか。ディズニーは4月12日に開催されたプレスコンファレンスで、映像配信のストラテジーを明らかにした。
発表された内容は次の通りだ。
ナショナルジオグラフィックは、3月にディズニーによる買収が完了したばかりの21世紀フォックス傘下で、『ザ・シンプソンズ』も同じくFOXテレビからだからサプライズだ。21世紀フォックスの買収効果を早くもアピールする。同時に、これまでのディズニー路線と異なるシニカルなアダルト向けコメディアニメーションに大きな需要があると読んでいる。
インターネットでユーザーに最適な体験を提供するのはなかなか難しい。IT企業が得意とする配信向けの細かなサービスを、不慣れなディズニーがきちんと提供できるかは課題だ。
しかし作品のラインアップは豪華の一言。ミッキーマウスから『アナと雪の女王』などがそろうディズニー作品。『トイ・ストーリー』といったピクサーのアニメーション、ルーカスフィルムの『スター・ウォーズ』シリーズ、マーベルのスーパーヒーローもの。いずれの作品も日本で人気が高い。「Disney+」が展開されたら、日本での市場拡大も期待できるに違いない。
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