――怖いのは、参加者の皆さんの会社が、表面上はヤバい会社には見えないことです。
営業 大きな危機に見舞われることなく、何とかやれてしまっている会社が一番ヤバいんですよね。変わらなければ、と真剣に思う機会がないから。
技術 そういう状態の会社だと経営層は、それなりに安定したキャッシュの上で、責任をとらされることもなく空理空論を言い続けるんですよね。下には「身を削ってやれ」と言うくせに。
人事 採用に困っているにもかかわらず、報酬を上げるのは許さない、ということもありますね。経営層がいつまでも自社を過大評価し続けて「当社なら、前職より年収を下げてでも入る価値はあるよね」くらいに思っている。そして、それが言葉の端々に出てしまっている。
技術 もはや「会社に過度な期待をしない」というのが最近の持論ですね。今は勉強会が盛んでコミュニティーも増えているから、外にメンターを持てる。意識して、社内の凝り固まった考えとは違うものに触れたほうがいいと思いますね。
広報 今は「個の時代」なのだから、自分が幸せじゃないところに居続けるのはやめたほうがいい。人を大切にしない会社は、どんどん人がいなくなることによって滅びていくんだと思いますよ。
【座談会企画・構成:後藤祥子(ITmedia ビジネスオンライン編集部)】
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