都心部の交通をカバーする、「都バス」の威力地下鉄だけでは、足りない(4/4 ページ)

» 2019年09月18日 08時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]
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「都市新バス」の存在意義

 「都市新バス」は、多くの路線で高頻度運行を行っており、利用客も多い。今回乗車した「都02」系統は、ビジネスエリアではなく、かつ前のバスに追いついていたこともあり、車内に余裕があったものの、別の「都市新バス」はもっと多くの利用者があった。

 以前乗車した「都01」系統は、渋谷から六本木、虎ノ門、新橋とビジネスエリアを通るため、昼間でも利用客が多かった。また渋谷から赤羽橋を経由して新橋を結ぶ「都06」系統は、都心部の住宅街を通るため、地元の人と思われる利用者が多かった。

 「都市新バス」は、地下鉄ではちょっと不便なルートである一方、かつて都電が走り、多くの人が利用していたルートを走行しているケースが多い。

 これに限らず、都バスは地下鉄網の不便なエリアをカバーし、東京の交通網の充実に尽くしている交通機関である。

 地下鉄などの充実によって、バス路線が減ることはある。しかし、地下鉄ではカバーできないようなエリアやルートを確保することで、都バスは多くの人の役に立っている。

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