東京の地下鉄に乗っていると、乗り換えが可能だとされている駅でも、意外と乗り換えが大変だという経験をお持ちの方が多いのではないだろうか。筆者は、多くの駅を利用している関係上、新宿や渋谷といった大きなターミナルではなくても、乗り換えが面倒な駅があることを知っていて、路線検索でそういった駅が登場するたびに、「はてどうしたものか……」と考えることがよくある。
今回はそんな駅を中心に、乗換駅とされていても実際には大変な駅があることを紹介したい。
ある日、用事があって、浅草から東武特急に乗ることになった。自宅の最寄り駅である京王線調布から、浅草にはどうやって行くかを考えながら検索すると、都営新宿線の馬喰横山で降り、都営浅草線の東日本橋で乗り換えるというルートが出てきた。
実際に行ってみると、検索では3分間の歩行時間を指定されていたものの、もっと時間がかかったように思えた。ホームに降りたときから考えると、5分から10分は歩いたのではという記憶がある。
地図で見ると、馬喰横山と東日本橋はV字型の構造となっており、その間を地下通路が通っている。馬喰横山は地下の深い位置にあり、東日本橋は浅い位置にあるため、3層移動しなければならない。このことが、「時間がかかる」「遠い」という印象を与えるには十分だった。
もちろん、都営浅草線が最古の都営地下鉄であり、それに比べて都営新宿線は比較的新しいということもある。しかし、この深さには驚かされるものがあった。
改札から出てまた改札に入るのと、電車から降りてまた電車に乗るのとでは、時間の感じ方が異なるかもしれないが、それでも長大な地下通路には、「えっ?」という驚きを感じるしかなかったことは事実である。
なお、都営浅草線に乗って浅草で降りたあと、東武特急に乗るまでもまた、結構な距離を歩いたこともつけ加えておく。
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