東京の地下鉄、なぜ乗り換えが「つらい」のか歩く、歩く(4/4 ページ)

» 2019年07月30日 06時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]
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なぜ複雑な地下鉄の乗り換えは生まれるのか

 地下鉄はたいてい、道路の下を路線が走っている。早くできた地下鉄は浅い位置につくられるが、遅くできた地下鉄は深い位置につくられる。

 また、地下鉄は立体交差であり、平面交差をさせるわけには行かない。駅スペースにも余裕があってつくられるわけではない。しかも東京は高低差が激しく、その地形に合わせて地下鉄をつくる必要が出てくる。

 そうなると、地形に合わせて駅をつくり、かつ複数の層を使って同じ層にぶつからないようにするためには、どうしても複雑な駅構造にするしかないのである。

 もちろん、東京の地下鉄事業者は、そんな不便を解消するため、エレベーターやエスカレーター、動く歩道などを必要に応じて設置している。

 乗り換えが大変だ、と思った方は地図や駅構内図を見てほしい。大変だと実感すると同時に、工夫も多いのだなあと感じるはずである。

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