楽天証券は12月15日、証券口座数が500万に達したと発表した。コロナ禍の中、オンライン証券の利用者は増加しており、後押しとなった。200万口座から300万口座へは35カ月、300万から400万へは15カ月かかっていたが、400万から500万口座へは9カ月での達成となった。
対面証券大手のSMBC日興証券や大和証券の口座数を2019年には超えており、約530万口座の野村證券、業界トップのSBI証券(550万口座)に迫る。急速な成長を支えているのは、楽天ポイントを軸とした楽天経済圏だ。楽天ポイントを使って投資信託や国内株式が購入できるサービス、楽天カードを使い1%のポイント還元を受けながら投信積立をできるサービスが好評だ。
楽天証券の伸びを支えたのは、女性と若年層、そして初心者層の取り込みにある。新規口座開設者のプロフィールを見ると、女性比率は39%と大きく増加し、30代以下の比率は全体の65%に達している。また、投資初心者の比率は7割を超えている。
トレードを行う上級者だけでなく、資産形成サービスの成長も顕著だ。投信の積立設定額は前年から2.3倍に、投信保有者は前年比70%増と大幅に拡大した。また「つみたてNISA」の国内シェアは26%となっている。
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