グルメサイトの点数やランキング表示について、ユーザーの3割が「信用していない」――。こんな調査結果を、飲食店に予約システムを提供するTableCheck(東京都中央区)が公開した。
12%は「店選びの基準になっている」と回答したものの、22.8%が「あまり信頼していない」、5.7%が「まったく信頼していない」と答えた。この比率は、2020年に実施した同調査よりも2.4ポイント増加し、悪化している。
いずれのグルメサイトでも傾向は似ている。「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」の3大グルメサイトのいずれでも、信頼派の数を信頼していないと回答した人が上回った。
21年は、グルメサイトの利用が「減った」「利用・閲覧しなくなった」と回答した人の比率は42.8%にのぼった。コロナ禍で外食機会が減少したこともあり、20年の調査よりも増加している。その理由は、多くが「コロナ自粛による外食機会減少」(60.3%)だが、「信頼できる情報ではないから」が11.5%、「自分好みのお店が見つからないから」も17.7%となった。
グルメサイトに代わる飲食店探しの方法としては、Google検索が62.6%、Googleマップが35.6%と、70.3%のグルメサイトに迫っている。一方で、店舗の予約方法は、「電話予約」(42.5%)を除くと、3大グルメサイトがそれぞれ30%台となっており、未だ主流だ。
一方の飲食店側では、グルメサイトのユーザー評価を「気にしない」とした店舗が57.1%にのぼった。「間違っている」(6.0%)、「信用していない」(15.5%)という回答も含まれ、ユーザー評価への信ぴょう性を低く捉えている。
評価は信用していないとしながらも、グルメサイトのユーザー評価が売り上げに影響すると答えた飲食店は50.4%と過半にのぼった。特に、Go To Eatキャンペーンがグルメサイト予約に集中したことが、その要因ではないかとTableCheckは分析している。
ユーザーへの調査は4月5日に全国20〜50代の男女1100人に、飲食店への調査は4月2〜5日にかけて全国20〜50代の飲食店勤務の男女660人に、それぞれインターネットで行われた。
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